昨晩のサッカー日本代表の親善試合。2-0でスコア的にはイラクに完勝しましたが、内容としてはイマイチなところもありました。もちろん、中田英や小野もいないことですし、ベストな布陣ではないという言い訳はありますが、相手がフランスやブラジルではないのですから、もっときちんとしたサッカーをやらないと、これから始まるＷ杯予選も心配です。

　テレビ中継でも辛口で知られる解説のセルジオ越後が相変わらず厳しいトークをしていましたが、その気持ちも見ていてよくわかりました。ただ途中でちょっとセルジオが言い間違えて笑ってしまった箇所がありました。正確にどんな場面だったのかは思い出せませんが、多分「（こんなプレーをしているようでは）うきうきしていられないですよ」と言ったのです。

　一瞬、ん？と僕も考えてしまいました。恐らくセルジオは「うかうかしていられない」と言いたかったのだと思います。しかし、そこはネイティブスピーカーではない悲しさ、つい「うかうか」を「うきうき」と言い間違えてしまったのでしょう。

　アナウンサーもゲストも誰もそこでセルジオに突っ込むことはなく、そのまま中継は進んでいったのですが、僕だけはテレビの前で大喜びしていました。なんか「うきうき」している日本代表って、ある意味ではとても的を射ていて笑えてしまいます。

　いよいよＷ杯だもんね、嬉しいな、これでまたメディアがいっぱい取り上げてくれるし、女の子にもキャーキャー騒がれるし、活躍すればヨーロッパからもオファーがくるかも知れないし、ホント俺うきうきしちゃうよ、と某ＦＷとか某ＭＦとか思っていそうです。

　単なる言い間違いなのか、言葉が不自由なことによる誤用なのか、実は敢えて受け狙いで言ってみたけどスルーされてしまったのか、それはセルジオに聞いてみないと本当のところはわかりませんが、とりあえず「セルジオ、ナイス！」と僕はテレビに向かって誉めておきました。