幹事クリタのコーカイ日誌2004

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2月6日 ● 球団名で大儲け。

 近鉄がバッファローズの球団名を35億円で売るという商売を提案しましたが、大バッシングにあってどうやら計画は頓挫しそうな感じです。例え認められても、これだけケチがついてしまうと、まともな企業は手を出さない可能性が大ですよね。イメージが悪いから。買うとしたら、また消費者金融あたりかな?

 実は10年以上前に僕たちはすでにこの命名権ビジネスのような発想を持っていました。もっとも具体的にビジネスにしたわけではなく、雑談に終わってしまったのですが、こうやって具体化してみるとやはり難しさがよくわかります。

 もっとも僕たちのアイデアは、今ある球団が自分たちで名前を売るのではなく、広告代理店がチームを買う、もしくはリーグ全体と独占契約をして、それをクライアントに売るというものでした。テレビ番組などでよくある「買い切り」という手法です。広告代理店がテレビ局と一緒に番組を企画し、そのスポンサーも広告代理店が全て見つけてくるのです。テレビ局側としてはリスクは広告代理店が負ってくれるので助かりますし、広告代理店としてはその枠を独占できます。もしその番組が人気番組になったら独占しているうま味は相当のものになります。

 同様に、例えばパ・リーグ6球団全てひとつの広告代理店が独占で契約し、そのチーム名を売り出すわけです。売れようが売れまいが、球団には契約料金が広告代理店から支払われます。近鉄のように自分のところだけでやろうとすれば風当たりも強いですが、揃ってやれば怖くありませんし、リスクは広告代理店が引き受けてくれます。

 広告代理店としては、パ・リーグを独占しているわけですから、後はいくらでどこに売ろうが自己裁量。人気が出れば大儲けできます。一業種一社などと縛りをかけ、パ・リーグのイメージアップも全て広告代理店が引き受けて宣伝すれば、テレビCMを打つよりも知名度アップに効果的だと考える企業が絶対いると思います。恐らく年間で100億円を超えるビジネスになりますから大きいです。

 またもっとこの話を進めていくと、単に球団名を売るだけではなく、リーグ全体の改革を進めていくことになると思います。なんたって、パ・リーグ自体の価値を高めないと、チーム名も高く売れませんからね。当然、スター選手をセ・リーグやメジャーから引き抜いてくること、ドラフトやFA制度を見直して戦力バランスを平準化しペナント争いを白熱させるようにすること、フランチャイズ制をきちんと整備して日本全国で盛り上がれるようにすることなど、人気を上げるために改革すべき点はいくらでも出てくることでしょう。それを広告代理店主導で行うわけです。

 もっとも、いくらここで僕が書いても、プロ野球側がついてこれないのは明白ですから、このアイデアは現状ではビジネスにならないと思います。ただ、もしパ・リーグ改革に燃えている球団オーナーとかプロ野球関係者がこれを読んでいらっしゃったら、僕に相談してください。一緒に大儲けしましょう。

 ちなみに、個人的にはやはり球団名というのはメジャーリーグやJリーグのように都市名+愛称というのが理想だと思っています。スポーツは文化ですから、露骨な宣伝の道具にすべきではありません。上に書いたことと正反対のこと言ってますけど。

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