幹事クリタのコーカイ日誌2004

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1月27日 ● メルボルンの印象。

 耳の皮が剥けてきました。日焼けのせいです。南半球はオゾン層が薄いので直射日光を浴びるのは危険だという話を聞いたので、今回は極力日焼けしないように注意していました。真夏ですから、普通はタンクトップに短パン、サンダルというのが定番ですが、今回外に出る時は長袖シャツを着てジーンズにスニーカー、帽子を目深に被り、首にはバンダナまで巻いていました。もちろん顔には日焼け止めを塗って。まるでゴルフ場のキャディのおばちゃんです。

 それでも耳とか手の甲とかは結構焼けてしまいました。まあそれくらいなら大したことはないので良かったのですが、本当にメルボルンの直射日光は強烈で油断なりません。白人の連中はかなり肌の露出度が高かったのですが、真っ赤に日焼けして大丈夫なんだろうかと他人事ながら心配になりました。20才くらいまでの若い女の子が大胆に肌を露出しているのは、本当に可愛くてスタイルも良いので目の保養になって良いのですが、結構なオジサンオバサンも全然ケアしている素振りがないのです。彼らは皮膚ガンとか怖くないのかなぁ。

 でもまあ紫外線以外はメルボルンは本当に良い街でした。世界で一番暮らしやすい街である、という話を聞いたことがありますが、確かに真夏とは言え湿度が低いので高原のように過ごしやすいですし、街は緑が多くて綺麗です。治安は良いし、多国籍国家らしく各国のレストランが揃っていて料理も美味しいし、物価も安定しているようで安かったし。それに相変わらずオージーは人懐っこくて親切でした。

 話によればみんな残業をしないでさっさと家に帰り、それから家族友人と遊ぶんだそうです。夜とは言え9時頃まで明るいので、5時に仕事を終わればたっぷりとスポーツも楽しむことができます。テニスに限って言っても、コートには余裕があって料金も安くて、しかも全豪オープンも毎年開かれるわけですから、テニス好きには観るのもやるのも天国のような環境です。

 もちろん、だからと言ってオーストラリアが全て日本よりも良いと言えるわけではありません。物質文明的な先進度では明らかに日本の方が上ですし、テレビやマンガ、ゲームのような文化もずっと進んでいるようです。僕は13年くらい前にシドニーに一週間ほど遊びに行ったことがあるのですが、物価も当時はオーストラリアの方が安いという印象でしたが、今回は第一次産品はともかく、それ以外は日本の方が安いかもと思わせるものも多かったです。

 ところで13年前に比べて一番変わったなと思ったのは、オージーイングリッシュがかなりアメリカンイングリッシュに近くなっていたことです。あの頃はかなりの人がハッキリと「エイ」を「アイ」と発音していて、「グッダイ」「オーカイ」なんて当たり前でしたし、ホテルマンですら赤ん坊だった息子のことを「ワッツナイム?」と聞いてきて「ナイム」が「ネイム」だと気づくまでに少しかかったものでした。

 今回僕たちを世話してくれたメルボルン在住の日本人の方にそのあたりを聞いたら「ほとんどアメリカと変わりませんよ」ということで、どうやらオージーイングリッシュが色濃く残っているのは、かなり年輩者と田舎の方だけのようです。日本でも方言がどんどん追いやられて標準語化されていったのと似た現象なのでしょう。名古屋に来ても誰も「みゃーみゃー」言ってないのと同じです。

 もっとも、英語力に乏しい僕らでは、いくらオージーイングリッシュではなくっても、ほとんど聞き取れないことには変わりませんけどね。まあそれでも何とか旅ができるところがオーストラリアの良いところなんだと思います。


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