幹事クリタのコーカイ日誌2003

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12月31日 ● 期待外れの『ザ・ベストテン2003』。

 なんと暮れの忙しい時に4時間の生中継という『ザ・ベストテン2003』。この番組のフリークである僕としては見逃せないということで、4時間テレビの前に座って見たのですが、残念ながら見終わってガックリしてしまいました。

 まず根本的な疑問として、この番組は年に一度のスペシャルとして「いま」の歌謡界を見せたいのか、それともかつて栄華を誇った番組の同窓会をやりたいのか、ということです。

 僕はあくまでもレギュラー番組ではなくても、歌番組の金字塔であるこの番組が、2003年の歌謡界にどうコミットするのかを見てみたかったのですが、今回は完全に懐古番組に終わってしまいました。

 しかし、かつての素材を組み合わせて調理するだけなら、生放送である意味はありません。生でやるにしても、じっくりと構成して作った完成度の高いビデオを中心にして、スタジオでゲストがトークすれば良いのです。それをくだらないクイズ形式でドタバタと間の悪いバラエティにする必要がどこにあったのでしょう?

 生中継でライブ映像を各地から届けるということなら、忙しくてスタジオに来られない旬の歌手を登場させるべきです。今さら藤井フミヤが武道館でコンサートしていようが、チューブがソウルから生で歌おうが、有難味はありません。

 スタジオに来た歌手はどれもこれも懐メロ歌手ばかり。確かに長山洋子がセクシーな衣装で『ヴィーナス』を歌ったオープニングは見応えがありましたが、後はひたすら松田聖子で引っ張るのは納得がいきません。2003年の人気者は松浦亜弥くらいで、それも少しいただけで帰ってしまいました。

 結局残ったのは、なんだか仕切りの悪いドタバタした番組を見せられたな、という印象だけ。大した歌手は出ていないし、目玉は松田聖子とSAYAKAの母娘共演だけでは、あまりにも安すぎます。また出ているお笑い芸人も、アリとキリギリスとかいっこく堂とか、なんだかなぁ、という面々でしたし。

 どうせ同窓会をやるならやるで、ベストテンを支えた常連歌手たち、松田聖子だけではなく、中森明菜、小泉今日子、河合奈保子、柏原芳恵、松本伊代、早見優、田原俊彦、近藤真彦、しぶガキ隊、少年隊、光GENJI、チェッカーズ、安全地帯、ツイスト、ゴダイゴ、アルフィー、サザンオールスターズ、沢田研二、西城秀樹、郷ひろみ、五木ひろし、細川たかし、小林幸子らをぞろぞろ出すくらいのことはして欲しかったですね。

 番組の名前が大きいだけに、この程度の内容で4時間も枠を取るのはいかにも「名折れ」です。もっと予算をかけて『ザ・ベストテン』の名に恥じない番組をしてもらいたいと切に願います。


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