紅白の曲目が発表されましたが、なんだか奇妙にノスタルジックなラインアップです。ベテラン歌手は過去の代表曲のオンパレード。今年のヒット曲がないから仕方ないにしても、zoneに「secret base 〜君がくれたもの〜」を歌わせるのはなぜ？他にも今年のヒット曲はあるでしょう。ましてや後藤真希に「オリビアを聴きながら」を歌わせるのは無茶です。シングル曲があるのに歌わせないのなら、選ばなければいいのに。

　仕方ないと書いたベテラン演歌歌手たちも、いかにもな曲ばかりなのはちょっと工夫がありません。せめて和田アキ子のようにいくつもヒット曲がある中から、「古い日記２００３」のように、ある曲を選んで今年なりのバージョンで歌ってくれるのなら許せるのですが、鳥羽一郎「兄弟船」と山川豊「函館本線」は、本当にこれしかないのか、と言いたくなります。このブラザーズは紅白と終身契約でも結んでいるのでしょうか？布施明もわざわざ復活させておいて「君は薔薇より美しい」ですか。「風雪ながれ旅」「浪花節だよ人生は」「東京砂漠」「みちのくひとり旅」「能登半島」って、いつの紅白でしょう？

　それに島谷ひとみ「元気を出して」、平井堅「見上げてごらん夜の星を」、EXILE「Choo Choo TRAIN」のように本人たちが歌っているとは言え、わざわざカバー曲を歌わせるのもどうかと。他にも彼らにはヒット曲があったわけですし、2003年を感じる紅白にして欲しいのですけどね。

　森山良子も「涙そうそう」よりも「さとうきび畑」でしょ、今年は。去年のヒット曲、しかもいくら作詞したからと言って自分の歌じゃないのに合同で歌わされるだけではね。もっとも息子と共演もイヤだったかも知れないですが。

　つらつら眺めていても、これを聴きたいという曲がほとんどありません。夏の「思い出のメロディ」とどう違うのか説明がつかないようなこの選曲。司会もアナウンサーばかりで華がないし、若者は最初から見てくれないだろうと諦めたのでしょうか。仕方ないから曙とボブ・サップの試合でも見ようかな。