幹事クリタのコーカイ日誌2003

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12月1日 ● どうやらテロらしい。

 イラクで殺害された2人の外交官は、やはりテロだったようです。まだ詳しいことはわかりませんが、日本の外交官とわかっていて狙われて殺害されたのだとしたら、ことはかなり重大であることは言うまでもありません。

 よく知られているように、アラブでは日本は決してそれほど悪い印象をもたれていないそうです。と言うよりも、親日家が多く、欧米諸国に比べて日本はずっと良き友人だと思われてきました。

 歴史的に日本がアラブと険悪な関係になったことはありませんし、アラブを苦しめてきた欧米列強、とりわけイギリスやロシアと戦ってきたことが評価されているのでしょう。もちろん、それらの国々と戦争をしたからだけではなく、アラブ諸国と友好的な関係を築くことに努力してきた人々がいたからこそです。

 しかし、日本人外交官がテロに遭うという今回の事件は、これまで先人たちが築き上げてきた日本とアラブの友好的関係が壊れつつあることを示しています。それは小泉首相の「対米追随一辺倒外交」に原因があり、それに対する警告として2人の外交官が犠牲になってしまったわけです。

 もちろん、最も憎むべきはテロであり小泉首相ではありません。しかし、この先に小泉首相が準備している自衛隊のイラク派遣は、間違いなく更なる日本とアラブの関係悪化を招くし、自衛隊から犠牲者が出る可能性はもちろん、海外にいる日本人、そして日本国内でもテロによる犠牲者が生じる危険性を増すことになります。

 ただ自衛隊を送ることをやめれば良いとか、逆に完全武装して「勝てる」自衛隊を送り込めば良いと言うことではありません。もっと根本的に、日本はこの世界に対してどういう位置を占めて、どういう国と思われたいのか、それをハッキリさせないといけない時代になっているのです。単にアメリカの言いなりに後ろをついていけば間違いないだろう、という思考停止的外交ではダメなのです。


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