幹事クリタのコーカイ日誌2003

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11月23日 ● モテる男をはめる罠。

 世の中に男と女しかない以上、「モテる」「モテない」というのはかなり人生の幸せを左右する大きな問題となります。もっとも、「幸せ」かどうかというのは、実は他人がとやかく言うことではなく、当人の主観で決まるように、「モテる」かどうかも、意外と主観的なものではあります。

 よく「いくらモテても、自分が本当に好きな人に好かれなければ仕方ない」という意味のことを言う人がいます。大抵、こういう人は実際にモテている人の場合が多く、それは謙遜もしくは余計な妬みを避けるために言っています、もしくはモテない人からはそう見られています。

 ただ、この理屈は確かに説得力があって、それは現代社会では男女は基本的に1対1で付き合う「マンツーマン恋愛」を推奨しているからです。相手が「お一人様限定」となると、誰しも可能な範囲で最高の相手を獲得しようとしますから、有象無象にモテても仕方ない、本当に付き合いたい相手に好かれたい、というのは当然の要求になるわけです。

 ところが、これが「1対多」、もしくは「多対多」の恋愛がOKという社会になったとしたら、より多くの相手に好かれることがもっと価値を持ってきます。この場合、当然ごく少数の男に多数の女が集中するような社会になりますから、あぶれるモテない男がたくさん生じます。モテる男のパラダイス、モテない男にとっては実につまらない世の中です。つまり、今の世の中のスタンダードである「一夫一婦制」「一人の相手と生涯永遠の愛を誓う」という考え方は、実はモテない男が女にあぶれないための方便に過ぎないのです。

 だから、女性の多くが複数の女性と付き合う「モテる」男性を嫌い、一筋の「誠実」な男性を賞賛しますが、実は価値の高い男を一人の女に独占させて、多くの「モテない」男性にも女性をあてがうシステムに乗せられているのに過ぎないのです。現代社会に「一夫一婦制」がなければ、もっと多くの女性がキムタクやベッカムと付き合い、彼らの子どもを産むチャンスが生じていたのです。

 女性はモテない男たちの策略に騙されていてはいけません。妥協して、独身だから、彼女がいないから、という理由で大したことのない男を掴むよりも、「いい男」を女性同士でシェアした方がいいじゃありませんか。優秀な遺伝子を残したいというのは、女の本能なのですから。

 なんてことを飲み会などで話すと、最近の女性には実に受けがいいんです。妙に納得されたりして。なんででしょう?「選ばれる」のを待っているだけの受け身の女性が減ったからでしょうか?それとも本当に遺伝子の危機を本能的に感じているのかも。「いい男はみんな結婚している」と言うのは、独身女性の口癖ですからね。もっとも、だからと言ってそれで僕にまで女の子が回ってくるかというと、そんなことはありません。世の中も女の子もそこまで甘くはないのです。


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