先日のテニス合宿の時、サークルナンバー１の名物男Ｋ上くんが「僕の人生の中でテニスは8割です」という発言をして、みんなを驚愕させました。

　いかなテニスバカ揃いとは言え、さすがに「人生のテニスシェア8割」にはかないません。残り2割の中に、仕事も家族も友人もその他もろもろも全て圧縮させて詰め込んで、テニスにほとんどの人生を注ぎ込んでいるのですから、Ｋ上くんは大した男です。

　もっとも、彼は40才も近いというのにまだ独身ですから、それだけテニスに打ち込める環境にいられるわけで、僕のように家族がいたら、いくら頑張っても8割は無理です。せいぜい4割、いや無理して5割ってところでしょうか。家族を養うためにも仕事をしないわけにはいかないですし、仕事でたまるストレスをテニスだけで発散できるかどうかも自信がありません。

　人生における趣味の割合がひとつで半分を超えるというのは、感覚的にはほとんどそれだけのために生きている、ということになりそうな気がします。僕はもう少し人生における他の楽しみにも未練があるので、そこまで思い切れないし、テニスばっかりやっていたら、さすがにちょっとウンザリしそうな気もします。

　大好きなテニスだからこそ、ちょっと物足りないくらいの頻度でプレーしている方が長続きしそうな気もしますしね。Ｋ上くんは8割シェアでもずっとテニスを続けられるようですから、その情熱とエネルギーは大したものです。このままいけば、定年を迎える頃には、とんでもない化け物プレーヤーに成長しているかも知れません。期待しましょう。