幹事クリタのコーカイ日誌2003

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11月21日 ● スーパーエース。

 女子に続いてバレーボールW杯は男子が熱戦を繰り広げています。フジテレビがこれでもか、というくらいの全力投球で盛り上げているのが、また他局の冷ややかな対応と対照的で妙に面白かったり。

 で、男子は3連勝の後、いよいよ強敵に当たり始め、アメリカに初黒星。ブロック力の差が歴然としていて、あれでは勝ち目がありません。そして次は最強のセルビア・モンテネグロですから、ちょっと辛いかな、という感じですね。

 ところで久しぶりにバレーボールを見た人たちは、試合自体は懐かしの「ミュンヘンへの道」当時とさほど変わっていないのに、ルールがいろいろ変更されているのに戸惑っているようです。25点5セットのラリーポイント制はわかりやすいと思いますが、リベロの存在、そして「スーパーエース」という呼び名に反応している人が目立ちます。

 リベロに関しては、田中モトユキのマンガ『リベロ革命』のお陰で僕は3年ほど前にすでにしっかり勉強させてもらいましたが、「スーパーエース」はどうしてそんな名前をつけなくてはならないのか、未だに何となく納得していません。

 セッター対角でスパイクをガンガン打つ選手は昔からエースアタッカーとしてチームの花形でした。全日本で言えば古くは大古誠司であり、今は男子監督の田中幹保がまさに「スーパーエース」でした。

 現在山本隆弘がスーパーエースとして存分に打ちまくっていますが、サウスポーは「ライト攻撃」と言って、レフトのアタッカーとダブルエース扱いでした。確かに山本の決定力は「スーパーエース」の名に相応しいものがありますが、古いバレーボールファンとしては、レフトからのオープンで決める選手こそ「スーパーエース」なのではないかと、ついつい思ってしまったりするのです。

 と言うか、やはりポジション名としての「スーパーエース」がおかしいんじゃないのかなぁ。それはある種の尊称でしょう。例えばサッカー日本代表における、あの得点力のないフォワード陣の誰かが「スーパーエース」というポジション名を与えられたら、恥ずかしくなってしまうんじゃないのかな?「今日のスーパーエースは柳沢です」とか。ほら、ダメじゃん。いや、名前や地位が人を作るかも知れないから、いっそそうやっておだてた方が良いかもね。


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