幹事クリタのコーカイ日誌2003

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11月18日 ● 腹が減ってはスポーツはできない。

 高橋尚子の突如の失速は食べられなかったせいによるスタミナ不足だということですが、あれほどの選手であっても、完璧な調整はできないものなんですね。「腹が減っては戦はできぬ」という諺通りの結果になってしまいました。

 彼女のようなトップアスリートと自分たちを比べるのもおこがましい話ではありますが、やはりそこは同じ人間、僕らもテニスの試合をしていて一日で何試合もこなすような長丁場になってくると、食事をうまく取らないとカラダが動かなくなることはしばしばです。

 今年の夏のひるがの大会でも、ペアのM浦くんが4試合目で完全にスタミナ切れを起こしてしまいましたが、その後におにぎりを食べたらいきなり復活、5試合目では見違えるようなプレーを見せました。一番手っ取り早くエネルギーに代わるのは炭水化物だということですが、本当におにぎりパワー炸裂でした。

 高橋尚子の場合は大食漢で有名ですが、今大会前にほとんど食べることができなかったそうです。それでは後半失速するのも無理はありません。「ヴァーム」の広告キャラクターなんですから、やはりあれをゴクッと飲んでみるみる回復、「飲まなきゃダメだ」と決め台詞を言って優勝して欲しかったところです。

 ともあれ、「腹ペコQちゃん」のお陰で、またもや五輪女子マラソン代表争いが混沌としてきました。本来なら世界選手権で野口、東京で高橋が決めて、大阪で渋井、千葉、弘山ら有力選手が争って日本人1位になった選手が3人目の代表に滑り込むという筋書きを関係者は想定していたと思います。そして残念ながらタイムの出にくい名古屋で走る土佐にとっては、可能性の低いレースになるはずでした。

 ところが高橋の動向次第では、他の選手たちにとって大きな可能性が広がります。タイムさえ良ければ大阪で2位でも代表入りできるかも知れないし、土佐もそこそこのタイムを出して名古屋で1位になれば代表入りの可能性十分です。

 逆に陸連にしてみれば頭の痛いことになりました。今回2時間27分台の高橋を実績だけで選ぶのは筋が通りませんし、かと言って高橋を外して他の選手を代表にしてもラドクリフに勝てる可能性は低く、その結果「高橋を走らせておけば」と言われるに決まっています。

 一番スッキリするのは、高橋が名古屋で再チャレンジして文句のないタイムを出して優勝することです。地元ですし、過去にも名古屋で五輪代表を決めていることですから、決して不利なレースではありません。そしてもし高橋が名古屋で走るのなら、味噌煮込みでもきしめんでもあんかけスパでも小倉トーストでも良いから、モリモリと名古屋名物の炭水化物をレース前に食べておいて欲しいと願っています。


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