昨日のカラオケ話を読んだある読者の方から「チャゲアスは知っているけど安全地帯って知りません」というメールを頂きました。そうかぁ、若い人はすでに安全地帯を知らないのか、と、改めて感慨深い思いをしました。

　安全地帯というのは玉置浩二がリードボーカルをしていたバンドの名前で、今から約20年前にヒット曲を連発していました。代表曲は『ワインレッドの心』『碧い瞳のエリス』『恋の予感』『熱視線』『真夜中すぎの恋』『悲しみにさよなら』など。名曲がたくさんあります。当時カラオケボックスはまだなかったので、カラオケスナックで僕はチェッカーズとともに彼らの歌を十八番にしていました。と言っても、当時から何でも歌うというのを売りにしていたので、十八番だらけだったんですけどね。

　安全地帯のコンサートにも行ったことがあります。今と違って玉置浩二もＭＣが下手くそで、とにかくほとんど喋りもせずに歌いまくるだけ。一応コンサートの前にＣＤを借りて予習していったのですが、これなら家でＣＤ聞いていても一緒だったなぁ、と思ったことを覚えています。

　当時はバリバリにメイクして歌っていた玉置浩二も、その後ソロになってからはどんどんナチュラル路線へと変貌していき、ソロでの最大のヒット曲である『田園』を歌っていた時のカントリーさには、往時を知る者としては本当に「変わっちゃったんだねぇ」と思いました。

　今では歌手としてよりも俳優としての仕事の方が目立っているような気もしますが、僕は彼の歌は声が合うのか、とても歌いやすいので、またヒットを飛ばして欲しいと願っています。ああ、久しぶりに『夏の終わりのハーモニー』なんか歌ってみたくなったなぁ。

　ところでネットでいろいろ安全地帯について調べてみたら、なんとオフィシャルホームページがあって、さらに驚いたことにちゃんと今でも活動していて新譜もリリースしているんですね。いや、全然知りませんでした。ファンの方がいたら失礼な、と怒られそうですが。