幹事クリタのコーカイ日誌2003

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11月14日 ● 土井党首の辞任。

 予想されたことではありましたが、社民党の土井たか子党首が辞任しました。先日の総選挙での惨敗の責任を取って、ということですが、自身も小選挙区で落選するようでは辞任もやむなしでしょう。

 しかし、彼女が辞めたからと言って、社民党が立ち直れるとは到底思えません。むしろ、ますます退潮傾向は強まり、党自体の存続すら危ぶまれる状況です。後任の党首もすぐには決まらないようですが、恐らく福島瑞穂幹事長が党首になるしかないんじゃないかと思います。

 ただ、ここで福島党首となっても、彼女自身が来る参院選で落選でもしようものなら、ますます社民党は壊滅的な打撃を受けることになります。だったら、その前に自ら解党するなり、民主党と合流するなりして、次へのステップを模索した方がいいかも知れません。

 民主党は、現在のところは膨張政策を続けていくことでしょうから、社民党の合流を拒むことはないでしょう。今は二大政党として自民党に対抗するには、少しでも数を増やさないとなりません。しかし、自民党、公明党、共産党のように、足元がしっかりしている政党と異なり、民主党も社民党も組織力が弱く、足腰がおぼつかない政党です。ここで合流したところで、結局ますます右から左まで抱え込んだだけで、内紛と分裂の危険性を増大させるだけという気もします。

 そもそも土井たか子と小沢一郎が同じ政党に所属しているなんて本来はあり得ません。護憲を金科玉条とする「土井たか子とその仲間たち」が、政権奪取のためにその政治信条を曲げるとは思えませんし、またそこで曲げてしまっては、完全に国民から信用を失い見限られると思います。

 結局、社民党が実質的に生き残るには、今は一度民主党入りしても、近い将来に民主党内の左派を引き連れて、社民主義を掲げたリベラル政党を旗揚げするのが一番ではないかと思います。ただ小選挙区制が続く限り小党が生き残ることは難しいので、かなりの数を引き連れて独立しないと元の木阿弥です。そして、それだけの「政治力」が彼らにあるのかどうかは、かなり疑わしいところがネックなんですよね。

 ともあれ、これでますます「改憲」に向けての動きに拍車がかかることは間違いありません。なにせ「護憲」の砦は、今は政権中枢に居座る公明党だけですから。何だか不思議な話ですが。


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