幹事クリタのコーカイ日誌2003

[ 前日翌日最新今月 ]


 
10月15日 ● クドカンの軽やかさ。

 結局今回の秋ドラマ、僕が見たのは『ビギナー』、『白い巨塔』、『マンハッタンラブストーリー』の3本でした。個人的な評価は前から60点、50点、85点。キャストは互角、差は脚本でついた気がします。断然クドカンの勝利です。

 『ビギナー』は堤真一と松雪泰子がいなかったら、とても見てられません。ミムラが下手なのは仕方ないにしても、奥菜恵はかなり無理している感じだし、横山めぐみも我修院達也もいらないでしょう。ただ松下由樹は良かったですね。さすがです。もっと今後も出して欲しいなぁ。

 『白い巨塔』は、やはり原作なりの古臭さを感じます。40年前の世界に、無理矢理今の社会風俗を接ぎ木したような違和感があって、これで半年見続けるのはしんどいかも、と思ってしまいます。

 その点、『マンハッタンラブストーリー』の軽やかさは評価して良いと思います。将棋の世界では谷川浩司と羽生善治という世代の違う二人の天才が鎬を削っていますが、脚本の世界でも三谷幸喜と宮藤官九郎がまさにその関係にあるような気がします。ほぼ10才違うというのも似ていますし、全く新しいスタイルで他を圧倒しているところも同じです。

 昨晩の『笑う犬の太陽』で、クドカンがコントを演じていましたが、その中で「TBSのドラマが・・・」なんてギャグを入れていました。ドラマの方でも「ゲツクなんて略すな」みたいな台詞を使っていましたが、そういう遊びを軽々と局を超えてやってしまうところが、やはり『白い巨塔』にはない「イマ」なんでしょう。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。