幹事クリタのコーカイ日誌2003

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10月14日 ● 素人の受け狙い。

 『行列のできる法律相談所』は、日曜日夜の人気番組で、うちの子どもたちすらも内容がよくわからないままに喜んで見ています。フジテレビが“ゲツク”に司法修習生のドラマをもってきたのも、この番組が作った一種の「法律ブーム」に乗ったからでしょう。

 もっともこの番組の最大の見どころは、実は法律知識ではなく島田紳助のゲスト及び弁護士いじりにあります。かなりひどい暴言を出演者に吐きながらも、それでもしっかりエンターテイメントとして成立させているあたりは、まさにプロの技であり、この手の司会をさせたら紳助にかなうタレントはまずいません。

 で、ゲストの方も石田純一や磯野貴理子、東野幸司らはやはりプロですから、そつなく紳助のいじりを受け止めていますが、レギュラー弁護士は所詮素人、下手に受けを狙うとかえって浮いてしまいます。中でも茶髪で弁護士らしくない風貌を売りにしている橋下弁護士が、もっとも危うい存在で、いつもバラエティタレント並に面白い発言をしようと毎回試みていますが、大抵微妙に外してしまいます。紳助がこれもプロの技で何とか救ってくれてはいますが、素人が危ないところに手を出している感は免れません。

 そう思っていたら、とうとうやってしまいました。生放送の「サンデー・ジャポン」で失言、責任を取って突如の降板宣言だそうです。いかにも橋下弁護士ならやりそうなことです。後で何とでも編集できる「行列〜」なら良いですが、生放送で受けを狙って面白いことを言おうとして失敗しても後の祭りです。どうしようもありません。

 橋下弁護士は学生時代はラグビー日本代表候補にまでなったことがあるそうで、ルックスも良く頭も良く弁も立ちスポーツマンなのですから、多分どの世界にいっても自分がそれなりにできるし、目立つのが当たり前だと思っていたのかも。その思い込みが、テレビでもバラエティタレントまがいの発言をさせてしまったのかも知れません。もちろん、演出家にある程度そういう発言を要請されていたでしょうし、彼ひとりの責任ではないと思いますが、この機会に本業の方に専念されてはいかがかと思います。どうも彼のギャグはいつも滑っていて、見ていてもイタイって感じですから。


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