幹事クリタのコーカイ日誌2003

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10月7日 ● 松葉杖。

 先週の金曜日に、中2の息子が体育大会で左足の小指を骨折しました。足の小指の骨折くらい大したことはないと思うのですが、連れていった整形外科が大げさで、ギプスをがっちりはめられて今は毎日松葉杖をついて歩いています。

 学校は車で送り迎え付きの優雅(?)な毎日ですが、さすがに校舎の中ではそうもいかずに、階段の上り下りを始め、いろいろ苦労しているようです。もともと鈍くさい息子のことですから、きっと松葉杖もなかなか上達しないのでしょう。

 息子の姿を見ていると、僕の20年前の姿にだぶります。当時新入社員だった僕は、少ない給料に苦しみ、交通費を浮かすために原付バイクで会社に通っていました。片道約40分。リッター当たり30kmは走るスクーターでしたから、一日の交通費は約200円程度。電車で通う半額以下でした。

 快適な通勤生活を送っていたのですが、夏休みが終わった9月上旬。会社に向かう田舎道で自爆事故を起こしてしまいました。調子に乗ってスピードを出しすぎてカーブを曲がりきれずにこけたのです。

 僕は柔道黒帯なので咄嗟にうまく受け身を取ったつもりでした。実際、頭も打たず、肘も膝もほぼかすり傷で済んだのですが、残念なことに右足首だけをざっくりとアスファルトでえぐってしまいました。26針も縫う大怪我です。入院はしませんでしたが、救急車で運ばれた病院にその日から毎日通院する羽目になりました。今なら何とか車で会社に行って仕事をするところですが、幸い通勤災害が認定されたこともあり、会社に行っても仕事もない新人の僕は、そのまま堂々と2ヶ月も休んでしまったのです。

 当時のガールフレンドに毎日病院まで車で送迎してもらい、後は家でゴロゴロと母親の世話に。まだファミコンがない時代でしたから、ジグソーパズルとクロスワードパズルが友達の日々でした。この時期は僕の生涯である意味、一番王侯貴族的な生活をした2ヶ月だったかも知れません。

 松葉杖が取れるまで1ヶ月半。それから半月普通に歩くためのリハビリをして、2ヶ月後にようやく会社まで電車で通えるようになりました。結局僕の怪我が完治するまでには5ヶ月の月日を要しました。最初に医者が書いた診断書には「全治三週間」とあったために、僕の上司は僕がいつまで経っても会社に出てこないことにかなり焦りを感じていました。「あいつはいつ出てくるんだ」と上司の上司にもかなり言われたようです。

 息子の場合は足の小指の骨折ですから、プロ野球の選手なら無理をおして試合に出るくらいの怪我です。それでも医者にとにかく大事にするように言われて、この秋に予定されていた卓球の試合も出られずにかなりガックリ落ち込んでいました。僕ももしテニスの試合を全てキャンセルしたらやっぱり落ち込むことでしょう。ま、大抵の場合は怪我をしても無理してすぐに出てしまいますけどね。バカですから。


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