最近はとんと女性関係に縁が薄く、毎日テレビばかり見ているというＭっちゃん。会っても話す内容はテレビで見たことばかりなので、あまり面白くないのですが、実はそんなテレビウォッチャーにもとんだ盲点がありました。なんと『サザエさん』を見たことがないというのです。

　国民的テレビアニメとして30年以上も高視聴率を誇り、「サザエさん症候群」という言葉まで生み出したお化け番組を一度も見たことがない日本人がいるなんて驚きです。今どき離島や山奥の老人だって、サザエさんは知っています。ましてや44才のテレビ大好きオジサンであるＭっちゃんが、サザエさんを見たことがないとは。もちろん名古屋でも『サザエさん』はネットされていて最初からずっと放送しています。

　日曜日のその時間は何してるの？と聞いたら「『武蔵』を見ている」との答。なんでもＮＨＫのハイビジョン放送では日曜夜6時から総合に先駆けて大河ドラマを放送しているそうで、他人より2時間早く『武蔵』を見られるのがＭっちゃんはとても得した気分で嬉しいのだそうです。

　当然、Ｍっちゃんはサザエさんの知識もかなり欠落していて、サザエさんの苗字は「磯野」だと思っていましたし、辛うじてサザエとカツオが親子ではなく兄弟であることは知っていましたが（クイズ番組で出題されたので最近覚えたそうです）、ワカメのことを「タラちゃん」だと思っていて、しかもサザエの子どもだと思っていました。で、タラちゃんの存在自体を知りませんでした。

　面白がって、いろいろＭっちゃんにサザエさんに関する知識を吹き込んでおいたら（そもそもどういう話なのかも知らなかったので）、なんと先日生まれて初めて『サザエさん』を見たのだそうです。感想は「サザエさんが意外に美人だった」。初サザエさんの感想が、サザエさんの女性としての評価とは、さすがＭっちゃんの面目躍如です。

　ところで、実はＭっちゃんが見ていない「日本人の常識」が他にもあって、『ちびまる子ちゃん』も『北の国から』も見たことがないそうです。どうもフジテレビ系列のほのぼの路線は苦手みたいです。

　で、さらに宮崎アニメもあまり見ていないらしく、『風の谷のナウシカ』も『となりのトトロ』も未見だったとか。で、ナウシカに関しては先週ビデオを借りてきてついに「初ナウシカ」体験をしたそうです。こちらの感想は「ナウシカがノーパンに見えて、最初の30分間はそればかり気になってずっとドキドキしていた」んだそうです。やっぱりＭっちゃんです。バカです。