幹事クリタのコーカイ日誌2003

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9月22日 ● 巌流島の決闘。

 大河ドラマ『武蔵』は10%台半ばをウロウロする低視聴率にあえぎながら、とうとう巌流島の決闘まで話が進みました。この数ヶ月、ほとんど見ていなかったのですが、忠臣蔵における討ち入りと同じで、さすがにここは見ておかねばと思い久々にチャンネルを合わせてみました。

 話自体はほぼ型どおり。武蔵がゆっくりと遅刻して現れ、小次郎が「待ちかねたぞ、武蔵」と言いながら刀の鞘を投げ捨て、「小次郎、敗れたり」と叫ぶ武蔵、そして太陽を背にした武蔵が小次郎の額を打ちつけるところまで、巌流島の決闘の基本手順は踏んでいます。

 問題は、その決闘自体に全然迫力がないところ。妙に特殊技術を駆使して新味を出そうと試みているのですが、なんだかチープな『マトリックス』みたいで、あんなことをするよりも、日本古来の殺陣の迫力で見せてくれた方が良かったんじゃないかと思います。

 もちろん、この『武蔵』は旧来のイメージを打ち破ろうとしている挑戦的な作品ですから、一番の見せ場である巌流島の決闘も、古いスタイルでやろうとは最初から思っていなかったのでしょう。その意気込みは買いますが、いかんせん練り込み不足という印象で、意欲的な失敗作という今回の大河ドラマのイメージをさらに決定づけた気がしました。

 さて、この時期に巌流島まで話を終わらせてしまい、残り2ヶ月どうしていくのかが心配です。昨晩の予告編では大阪夏の陣、冬の陣と武蔵の関わりが描かれていくようですが、正直見せ場がないままに、この先ますます視聴率が低迷していきそうな気配です。

 最近ではすっかり大河と言えば来年の『新選組!』の話題ばかりで、もはや『武蔵』は死に体同然、というの言い過ぎでしょうか?


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