幹事クリタのコーカイ日誌2003

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8月24日 ● 尾道と大林映画。

 今回の瀬戸内旅行の目的は大きく二つありました。ひとつは世界遺産の原爆ドームと厳島神社を見に行くこと、もうひとつは大林映画の舞台である尾道を訪ねることです。世界遺産の方は僕だけではなく子どもたちにも触れさせておきたいという気持ちが強かったのですが、尾道に関しては完全に個人的趣味です。

 大林宣彦監督の尾道三部作・新尾道三部作合計6本は当然のことながら全て尾道を舞台に撮影されています。特に初期の作品ほど尾道という町が主役と言ってもいいくらいの存在感を示しています。映画ファンなら一度は訪ねてみたいと思うのも無理からぬ話で、実際尾道ではこうした映画ファンをやたらと見かけました。

 映画が6本もある以上、尾道の町のあちらこちらでロケをしているので、短時間で全てを見に行くことは無理だと最初から判断して、実際に訪れるのは最初の作品であり僕が最も好きな作品でもある『転校生』のロケ現場にしようと決めました。

 当初のプランでは主役の斉藤一美(小林聡美)が入れ替わった後に立ちつくす踏切、自転車で一美が一気に駆け上がる陸橋、一美の家、一美と一夫が歩く漁協裏の船だまり、チンピラに絡まれる公園、そしてハイライトの二人が転げ落ちる神社の階段、以上が目的地でした。

 しかし、本来元気なら全部見て回れるはずだったのですが、腰痛に悩んでいたためにいくつか見に行く場所をカットせざるを得ませんでした。なにせ尾道は坂の町、とても腰痛持ちには耐えられません。陸橋はクルマの中から確認、絡まれる公園はロープーウェーから確認、辛うじて踏切と神社だけは訪れて記念写真も撮ることができました。

 後は千光寺公園の展望台から尾道市街を一望して「全部見た」ということにして良しとしました。まあまた元気な時に再び訪れることができたら、その時こそこの坂道と階段だらけの町をある程度見て回ることができることでしょう。


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