幹事クリタのコーカイ日誌2003

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8月13日 ● ディズニー提供番組。

 お盆を故郷で過ごす家族のために、というわけでしょうか、NHKが『夢と未来へのメッセージ〜魔法の国から子どもたちに贈る歌』というスペシャル番組を放送しました。ディズニー、手塚治虫、宮崎駿の名作アニメと歌をたっぷり聴かせるということだったので、子どもたちと一緒に楽しみに見てみました。

 小泉今日子が子どもたちが書いたメッセージを朗読し、後はさまざまな歌手が東京ディズニーランド、手塚治虫記念館、ジブリの森美術館からそれぞれの名曲を歌うというもの。最初はMAX、藤井隆、テツ&トモ、ベッキー、ソニンと立て続けにB級歌手(お笑い)オンパレードだっただけに、どうなることかと心配したのですが、その後も中西圭三とかZONEとか島田歌穂とか錦織健とか本田美奈子とかグッチ裕三とか、なんか微妙な位置にいる歌手が続々と出てきました。唯一松浦亜弥だけが格上という扱い。まあ歌うのは誰でも知っている歌ばかりですから、ちゃんと歌えれば誰でも問題はないんですけどね。

 それより問題だったのは番組構成が余りにもディズニーに偏重し過ぎていたこと。1時間15分の番組の中で、手塚と宮崎は合わせても15分くらいだったでしょう。手塚治虫記念館からはZONEが「鉄腕アトム」を歌っただけ、ジブリの森美術館も松浦亜弥がトトロを2曲と木村弓「いつかどこかで」(これはフルコーラスしっかり聴かせてくれたので満足度は高かったですが)の3曲。残り1時間は全部ディズニーランドからでした。

 確かにあのディズニーランドを舞台に、いろいろな場所でディズニーキャラクターが踊りまくる様子はディズニーファンならずとも「おおっ」と思わせるものがありましたが、こんなことならディズニーだけに最初から絞って番組を作ってくれた方がずっとスッキリします。なまじ手塚だ宮崎だと宣伝されたから楽しみに見たのに、これでは騙されたという感じです。手塚ファン、宮崎ファンとしては「客寄せにいい加減に使うのは冒涜だ」と憤ることでしょう。

 三者の実績とか曲のレベルとか考えると、75分間を完全に均等にしろとは言いませんが、せめてディズニー35分、手塚20分、宮崎20分くらいの時間配分なら納得がいきます。あれではディズニーが提供したディズニー宣伝番組と言われても仕方ありません。それともNHKはそういう商売の仕方を新たに考えついたのでしょうか。だったら受信料を取るなと言いたいです。


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