幹事クリタのコーカイ日誌2003

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月22日 ● 永遠に続く夏休み。

 子どもたちは夏休みに突入。こちらも一緒に三連休だったのですが、あっという間に終わってしまった気がします。もちろん、金曜日の夜に楽しく飲み会、土曜日テニス、日曜日はテニスの後に花火も見て、月曜日は家族でショッピングセンターに買い物に行ったりもしましたから、ただ茫然と過ごしてしまったわけではないのですが、それだけに早く過ぎてしまったということもあります。

 誰しも言うことですし、またここでも何回も書いたことですが、年を取るにつれて時間はどんどんと早く経過していくように感じます。1年は瞬く間に過ぎ、ついこの間の出来事も10年前。当然、三連休なんてものが気がついたら終わっているのも仕方ないことです。が、それにしても記憶喪失かと思うほどすぐに通り過ぎてしまうのは、ちょっと寂しいですね。

 娘はこの三連休の間ずっと僕に言っていました。「明日も休み、明後日も休み、その次の日も休み、ずーっと休み!」。そりゃ夏休みなんだから6週間休みだよ、と大人は思うのですが、彼女にしてみれば「ずーっと休み!」は、まさに永遠のように長い時間なんでしょう。

 僕にも覚えがあります。小学生の頃は夏休みになると本当に二学期なんて遠い未来のように感じました。前を見ても地平線の向こうまで休みという道が果てしなく続いていて、9月はその向こうで見えなかったものです。

 子どもだったから背が低くて、視線が下にあったんですね。見えるのは広がる大地と大きな空。遠くまで見渡すことができなかったから、すぐ前の地面に広がるものが全てだったのです。少しずつ年を取り、背が高くなって遠くまで見渡すことができるようになると、今まで1ヶ月先までしか見えなかったのに、いつの間にか3ヶ月先が見えるようになり、1年先が見えるようになってきました。 そうすると夏休みの6週間の先にあるものも見えるようになったんだと思います。

 娘がいつ夏休みの向こうまで見渡せるようになるのかわかりませんが、逆に見えるということはつまらないことでもあります。夏休みのワクワク感も半減してしまいます。永遠に続く夏休みの中にいられることは、子ども時代の幸せの大きなひとつだと思います。

 

とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。