この「コーカイ日誌」も1996年の秋から書いているので、すでに7年近く続いていることになります。本名で書いているし、書いていることを周りにも隠してはいないので、実生活でも関わりのある読者がたくさんいます。会社関係、テニス関係、同窓会関係は、特に僕がこれらの社会で「幹事」であることから、直接的一次的読者として想定して書いている人たちです。またこれを読んで直接顔を会わせて感想を言ってくれる人も多いだけに、彼らの顔を思い浮かべながら「こんなことを書くと、どんな反応を示すかな」なんて考えて書いたりもします。

　また日記才人などのリンク集から読みにきてくれる読者も相当の数にのぼるようです。「マイ日記才人」には77人もの人が登録してくれているし、今までに少なくはない読者の方からメールも頂きました。お会いしたことはなくてもお互いの日記を読み、時に感想をメールすることで、なんらかのシンパシーを感じる日記書きの方もいます。

　しかし、それでもメールをくださる読者はきっと少数派でしょう。僕だっていきなり日頃読んでいる日記の作者にメールを送ろうとはなかなか思いません。日記の感想のメールを貰えば嬉しいくせに、どうしてこちらから送るのに躊躇するのか、自分でもよくわかりませんが。だから、本当は僕が知らないところで読んでくださっている方がとってもたくさんいるのだろうと思います。

　で、時々どんな人が僕の日記を読んでくれているのか知りたくなる時があります。できたら「読者オフ」でも開催して、実生活とはつながりがない、「コーカイ日誌」だけでつながっている人々と話をしたいと思う時があります。きっと僕が思ってもみなかったような人が読んでくれていたりするのかな、どんなことを会話するのだろう、なんて想像すると楽しくなります。

　でも「読者オフ」を考えては、やっぱり開催するのはやめてしまいます。見えない読者は見えないままに。なんでも明らかにすれれば良いってもんじゃないし、名前も顔も知らない人が、それでも毎日楽しく読んでくれている、と思うだけで僕には十分だからです。それに「読者オフ」を開いても、やっぱり幹事は僕でしょうしね。「幹事クリタの幹事の腕前をチェックするオフ」なんてことになったらイヤですから。