幹事クリタのコーカイ日誌2003

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7月7日 ● 立浪の2000本安打。

 中日ドラゴンズの立浪和義が史上30人目の2000本安打を達成しました。33才16年目での達成と言うことで、かなりのハイスピード記録。最短試合数なら川上哲治(通算2351本)や長嶋茂雄(2471)など上位に何人もいますが、年齢では史上4番目の若さです。

 立浪より上にいるのは、榎本喜八(2314)、張本勲(3085)、土井正博(2452)とみな10代から中心打者として活躍してきた選手ばかり。また上位はパ・リーグの選手ばかりというのも特徴的です。注目度の高いセ・リーグでは、なかなか高卒ルーキーをレギュラーとして抜擢するのは勇気がいるのでしょう。その中で期待に応えた立浪の活躍は見事です。

 金田正一が「昭和名球会」を作って以来、200勝・2000本安打を目標にする選手が増えました。昔ならあっさり引退していたかも知れないのに、名球会入りのためだけに現役にしがみつくような晩節を汚すタイプもいたし、逆に記録を目標にすることで長く活躍できたという選手もいたことでしょう。

 通算記録を見ればギリギリで名球会入りした選手がズラリと並んでいます。20位の松原誠(2095)から29位の駒田徳弘(2006)まで過去29人中9人までが2000本代ギリギリ組。2100本代が若松勉(2173)、広瀬叔功(2157)、秋山幸二(2157)の3人、1900本代が、飯田徳治(1978)、毒島章一(1977)、小玉明利(1963)、松永浩美(1904)の4人、しかも松永を除く3人までが名球会誕生以前に引退している選手であることを考えると、いかに彼らが2000本安打達成に執念を燃やしたかわかろうというものです。

 立浪はこの若さで2000本安打を達成したのですから、ここにとどまることなくますます安打を積み重ねて中日の球団記録、高木守道の2274本も抜いてどんどん上位へ昇っていって欲しいと思います。

 そもそもまだ彼の打撃は発展途中です。昨年からチーム事情もあって四番を打つことも多くなりましたが、長打力のない彼は本来なら二番とか六番くらいを打つ打者。それなのに昨年16本塁打92打点と勝負強さを発揮して四番の役割を果たしました。今年もここまでチャンスにタイムリーを放ってチームを牽引しています。

 新人王以外にタイトルも獲得していないし、ベストナインですら1996年の一度だけ。派手な活躍はないものの、毎年毎年着実に実績を積み上げチームに貢献してきた選手です。守備位置も内野だけではなく外野まで守りました。この先も個人タイトルを獲得できそうなチャンスはあまり無さそうなので、だったら年120本×5年であとヒットを600本積み上げて、4位の門田博光(2566)まで26人を抜いて単独4位を目指して欲しいです。そうすれば残るは張本、野村克也(2901)、王貞治(2786)しかいません。タイトルはなくとも、誠実にチームに貢献してきた立浪が、球史に残る大打者と肩を並べる姿を見てみたいものです。

 

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