幹事クリタのコーカイ日誌2003

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6月26日 ● 鈴木貴男の運と実力。

 松岡修造以来、鈴木貴男が日本男子としては7年振りにウィンブルドンで勝利を挙げました。これは快挙です。女子はずっと世界を相手に戦ってきていましたが、日本の男子選手は国内、せいぜいアジアの中でしか戦っていなかったのですから、ようやく世界のテニスシーンに日本選手が戻ってきたと言えるのです。

 一時期鈴木はもう少しで100位以内に入れそうなところまでランキングを上げていました。100位を切ればグランドスラム大会でも本戦にストレートインできます。予選を勝ち上がる方が本戦の1回戦を勝つより難しいと言われるグランドスラムで、本戦ストレートインできるランキングにいるというのはとても大事なことなのです。

 しかし、鈴木は何回も故障に泣き、なかなかランキングを上げることができませんでした。そのサーブ&ボレーの実力には定評があったのに、それが結果に結びつかないもどかしさが彼にはありました。いつの間にか年齢も重ねてしまい、このまま不運な選手として終わってしまうのかもと心配でした。

 今回のウィンブルドン前の鈴木の順位はなんと303位。本戦はおろか予選ですら参加できないランキングです。しかし、幸運なことに何とか予選で戦うことができ、その厳しい予選を3回勝ち抜いて本戦入り。そのドローでシード選手にも当たらずに、2度のタイブレークをものにしての初勝利。まさに幸運が重なって出た結果ですが、今まで不運に泣いてきた鈴木だけに、たまにはこういう運があっても良いでしょう。

 一度きっかけを掴めば、元々それだけの実力がある選手です。このウィンブルドンを契機に、一気に世界の階段を駆け昇って欲しいと思います。やはりトップ選手が強くならないと日本のジュニアも強くならないし、テニス人気も復活しませんからね。


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