幹事クリタのコーカイ日誌2003

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6月24日 ● ウィンブルドン開幕。

 テニスのウィンブルドン選手権が開幕しました。今や数少なくなった芝のコートで繰り広げられるグランドスラム最古の聖戦。今年でなんと117回目。やはりウィンブルドンは特別です。

 今年の注目は日本選手の活躍です。女子では全仏オープンの女子ダブルスで優勝した杉山愛が、ウィンブルドンでもダブルスで優勝できるか、さらにシングルスでもベスト8以上に進めるか、そして男子では厳しい予選を勝ち上がった鈴木貴男がどれだけのパフォーマンスを見せてくれるかです。

 杉山愛は今年どんどん調子を上げていて、彼女のキャリアでもっとも期待できるウィンブルドンになりそうです。もともとカウンターを狙う展開の速いテニススタイルの杉山は芝のコートを得意としています。その上、今年は心技体のバランスが取れて最高の調子。しかも彼女は過去にビッグネームを破っている経験もあるので、うまく波に乗ればベスト8どころか、さらに上だって狙えると思います。

 そして男子の鈴木貴男。松岡修造引退後、ずっと日本男子のエースでありながら、何度も怪我に泣いてブレイクできずにきました。かつてアジアのライバルであったタイのパラドン・スリチャパンが昨年一気にトッププロに成長しましたが、鈴木とて実力で大差があるとは思えません。サーブ&ボレーの鈴木のプレイスタイルに一番合うウィンブルドンで、スリチャパンに続いてブレイクして欲しいものです。

 男女シングルスの優勝争い予想もひとつ。男子は本命アンドレ・アガシ、対抗レイトン・ヒューイットというのが常識的な見方でしょうが、僕は中穴狙いでロジャー・フェデラーとアンディ・ロディックの勢いのある2人を推します。アガシもヒューイットも基本的にはリターンを武器にしたベースラインプレーヤー。ウィンブルドンではサンプラスやベッカーを彷彿とさせるオールラウンダーのフェデラーやロディックの方が楽しみが多いと思います。

 女子は本命セリーナ・ウィリアムズがダントツでしょう。姉ヴィーナス・ウィリアムズも実力では大差ないと思いますが、もはや姉妹対決で妹に勝てそうな気がしません。むしろベルギーの2人、キム・クライシュテルス(クリスターズとかクリステルスとか早く表記を統一して欲しい)とジャスティーヌ・エナン・アルデンヌの方が打倒セリーナには近そうです。

 実力伯仲でどんな伏兵が飛び出すかわからない男子に比べて、女子はほぼこの4人から優勝者が出ることでしょう。リンゼイ・ダベンポート、ジェニファー・カプリアティには、もはや二週間のトーナメントを勝ち抜くだけの力がないと思います。他は格段に落ちます。だからこそ、第13シードの杉山愛にも優勝は厳しくても上位進出のチャンスがあると思います。

 いずれにしてもこれから二週間、寝不足になりそうで怖いです。


追記:なんとヒューイットがよもやの1回戦負けを喫してしまいました。ディフェンディングチャンピオンで第1シードが開幕戦で負けたのは1967年以来史上2度目、オープン化以降では初だそうです。予選から勝ち上がって大金星を挙げたカルロビッチは本当に素晴らしいテニスでしたが、一番の驚きは身長208cm(!)ということ。ジャイアント馬場と同じ身長であの動きは驚異的です。NBAに入っていても一流選手になれたのではないでしょうか。


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