幹事クリタのコーカイ日誌2003

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6月9日 ● いろいろあったけど杉山愛。

 この土日はとんでもなくいろいろなことがありました。弟の結婚式が大阪であったので、それに出るために大阪に行き、翌日はUSJで遊んできました。USJについては明日また書きます。弟の結婚式については明後日以降に書きます。かなりとんでもないことが起きたのですが、今はとりあえず杉山愛が全仏オープン女子ダブルスで優勝した話題を。

 過去に杉山はミックスと女子ダブルスでグランドスラムタイトルを2回獲得しています。ダブルスでは世界的な選手ですが、最近はシングルスも好調で、この全仏オープンでも女王セリーナ・ウィリアムズ相手に惜しい試合をして、大会後にはシングルスランキングも過去最高の12位になります。歴代の日本人選手でも伊達公子の4位に次ぐ高いランキングです。

 杉山のペアはキム・クリスターズ。シングルスでは同じベルギーのジャスティン・エナン・アルデンヌに敗れて準優勝に終わっただけに、余計にダブルスでは優勝したいと思っていたことでしょう。今までも杉山とクリスターズのペアは良いところまでいきながらクリスターズが棄権したりしたこともありました。クリスターズのモチベーション次第というペアなのです。

 決勝の相手はナンバー1シードのスアレス&ルアノ・パスカル組。アルゼンチンとスペインというクレーコートが得意な国の選手だけに、全仏オープンも過去2年連続優勝と自分たちの庭のように自在にテニスをするダブルス巧者です。

 ただ第1シードとは言え、このペア相手なら杉山には十分勝機があります。ダブルスの巧さではひけをとらないし、スピードやネットプレーなら杉山の方が上、そしてパワーとストローク力ならクリスターズの方がはるかに上だからです。

 実は女子ダブルスには陰のナンバー1ペアがいます。ヴィーナス&セリーナのウィリアムズ姉妹。彼女たちがダブルスに出てきたら、杉山は大きくパワーで見劣りするだけにテクニックも生かせずに相当辛くなるのですが、幸い出てこなかったので杉山にはチャンスが大きく広がりました。

 決勝戦はクリスターズの動きが良くなれば杉山・クリスターズ組に流れが行き、逆に動きが悪くなると途端に苦しくなるという展開でした。シングルスは強いけれど、まだまだダブルスでは経験不足のクリスターズがどこまでネットで動くかがポイントになったのです。

 結果、第1セットは惜しくもタイブレで落としましたが、第2セットは途中からクリスターズがどんどん動くようになったので、かなりの確率で杉山が作ってクリスターズが決めるというパターンに持ち込めるようになり6-2で取ってタイに。そしてファイナルセットは流れがお互いにいったりきたりの中、まさに粘って拾って動いて9-7という死闘を制しての逆転勝利を収めました。

 決して得意とは言えないクレーコートでシングルスも含めてこれだけの成績を収めた杉山は、いよいよウィンブルドン、そして全米オープンと得意な大会のシーズンに入ります。シングルスでもダブルスでも、これまで以上の結果を期待したいと思います。


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