幹事クリタのコーカイ日誌2003

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6月7日 ● 普段着になった松井。

 不振をかこっていたヤンキースの松井が、7番打者に降格してようやく爆発しました。119打席ぶりのホームラン、そして勢いに乗って二塁打を3本。長打を連発する姿は、日本にいた頃の松井と同じでした。その姿を見て喝采をあげたファンも多かったことでしょう。

 この松井の姿を見ていて、やはりこれまでの松井は「よそいき」の姿で野球をやっていたのかなぁ、と思いました。アメリカに渡って以来「ホームランは狙わない」と真面目でかつ堅実な言動を続けていました。慣れるまでは確実に、そして慣れてきたら少しずつ長打も狙おうという考えだったようです。

 開幕後しばらくはそれが順調にいっているようにも見えました。まるでイチローのようだと言われながらも流し打ちでコツコツとヒットを重ねていたのですが、長打がない松井はメジャーの投手にしてみれば怖くなかったのだと思います。次第に「なめられている」という印象になってしまいました。

 しかし、昨日の松井は違いました。気楽な7番に下がったことで積極性を取り戻し、0-3からでも打ってくる「普段着」の松井らしいバッティングを見せてくれました。あれぞ松井です。ファンが期待していたのも、メジャーの長距離砲に負けない日本のスラッガーのパワーだったのですから、コンパクトに塁間を狙うような松井では面白くありません。

 テニスでもギャラリーが多いとついついカッコをつけて「よそいき」のテニスをしてしまうことがあります。そうなるとリズムに乗り切れず余計にミスが増えてボロボロになります。いかにリラックスして普段どおりのテニスができるかが大切なのですが、松井ほどの選手でも多分同じだったのでしょう。これをきっかけにガンガンと打ち始めてくれることを期待しましょう。


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