テーマパークは東京ディズニーリゾートのひとり勝ちと言われています。実際、入場者数で見ればその通りで、期待のＵＳＪは数々の不祥事もあって大きく目標を下回っているそうです。

　僕の周りでＵＳＪへ行った人からも、あまり良い評価は聞きませんでした。「ちゃちい」とか「リピーターにはならない」とか「本場に行ってみなよ」とか、そんな評判ばかりだったので、僕もついつい甘く見て6月の日曜日なんて混みそうな時に敢えて行ってみたのですが、聞いてみると行ってみるとでは大違い。ディズニーランドと変わらない大混雑にぶち当たってしまいました。

　開園時間ちょうどに行ったら、すでに入場ゲートは長蛇の列。とりあえず「E.T.アドベンチャー」のエキスプレスパス（予約券）をもらおうと思ったら、ここで早くも30分。それから隣の「ターミネーター2・3D」が40分待ちと短かったのですぐに飛び込み、「アニメセレブレーション」を見て11時に早くもレストランに入って昼食。30分後にはレストランも大混雑。先見の明がありました。単に腹が減っていただけですが。

　さらにランチタイムで空いているという情報を得て「ジョーズ」に行けば、表示は35分待ちなのに、実際に並んでいたのは60分。エキスプレスパスをゲットした「E.T.」は午後になったらとうとう110分待ち。その脇をするするとズルするように横から入れるのは、かなり快感でした。もっとも「E.T.」のアトラクション自体は子どもには良くても大人にはガックリという内容だっただけに、これで2時間も並んでいたら切れていたかも。

　その後「バックドラフト」を見て、3時からのパレードを見物したらもうグッタリ疲れてしまいました。あまりにどこに行っても人だらけで、暑さも加わって「もういいや」とギブアップ宣言。本当ならまだあとひとつくらいは人気アトラクションに並ぶつもりだったのですが、買い物をして5時前にＵＳＪを出てしまいました。

　元々あまり期待していなかったせいか、我が家のＵＳＪに対する評価は結構高めでした。子どもたちはアトラクションの派手さに喜んでいましたし、僕は細かくいろいろ工夫を凝らしている町並みが気に入りました。小さなプレートが貼ってあるだけで、どこにも案内は出ていないのですが、「スティング」とか「プリティ・ウーマン」とかいろいろな映画のロケセットが再現されていて、それだけでも映画好きの心をくすぐります。

　パーク内の何にも関係なさそうな隅っこの方を覗いてみると、そういうところが凝ってあったりするところが嬉しいのです。映画好きなスタッフが一生懸命に作ったんだろうな、というのが良かったですね。今回疲れてしまい、大物アトラクションを3つばかり残してきてしまったので、もう一度くらいは行ってみようと思っています。