幹事クリタのコーカイ日誌2003

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5月17日 ● その結婚は成功か、失敗か。

 久しぶりに会ったKちゃんは、以前よりもかなり丸みを帯びていました。会った瞬間に「思わずほっぺの肉を掴みたくなったよ」ときついジョークを言ってしまいましたが、それを笑い飛ばしてくれるのがKちゃんの良いところです。彼女はかつて我々のテニスサークルの中心メンバーの一人で、一緒に良く遊んだ仲ですが、3年前に結婚、2年前に名古屋から甲府に引っ越してしまいました。今は子どもを連れて里帰り中ということで、じゃあ久々に飲みに行こうか、ということになったわけです。

 専業主婦で育児真っ最中のKちゃんにとって、一番の関心事はもちろん子どものことであり、また旦那のことです。名古屋なら親兄弟も友人もいて話し相手も多いし遊び仲間もたくさんいるのに、縁もゆかりもなかった甲府では知り合いも少なくて、たださえ溜まる愚痴を吐き出すところがありません。元来お喋り好きな子ですから、いろいろな話をたっぷり聞かされました。

 次々と飛び出す不平不満愚痴話を聞いていて、僕は「で、結婚は正解だったの?」と聞いてしまいました。彼女はいわゆる「ビビビ婚」で、「この人だ!」と思って結婚に飛び込んだわけですが、結婚してみればやはりいろいろ思っていたところと違うことも多々あります。

 Kちゃんは「うーん、どうなんだろう?」とかなり悩んでいましたが、「子どももできてしまったし、どうしてもイヤだということもないのだから、良かったのかなぁ?まあそう思わなければ仕方ないでしょ」という返事でした。

 結婚3年目というのは、そういう微妙な時期だと思います。スタート地点はかなり後ろになってしまったとは言え、見えなくなるほどまだ遠くまで来てしまったわけではありません。先を見ればまだ長い長い道のりが待っています。山も谷も川もあるこの道を、本当にこのまま歩いていって大丈夫なのかな、引き返すなら今のうちかな、と心配になるのが3年目くらいでしょう。

 正直、結婚が本当に正解だったかどうかなんて、終わってみなければわかりません。今は「大正解!」と思っていたって、人の気持ちは状況によってどう変わるかわからないし、もちろん逆に今は苦労が多くても、最後は大満足という結果で終わるかも知れないのです。

 Kちゃんの場合は、なんだかんだと言っても、そうやって不満を吐き出せばある程度はスッキリするみたいですから、問題はさほど大きくはないと思います。それよりも文句を心の中に飲み込んでいたり、ストレスを感じながらもそれをハッキリ言い出せないタイプの方が実は厄介です。周りで離婚をしている夫婦を見ていても、突然一方が切れて、言われた方がビックリするというパターンが多いみたいで、やはりあまり溜め込んではいけないよなぁ、と思います。

 「わたしが太ったのはストレスのせいなんだから。でも頑張って痩せるよぉ」と明るく言いながらKちゃんは帰っていきました。丸い方が朗らかで性格円満に見えて良いよ、と一応フォローしておいた僕でした。


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