幹事クリタのコーカイ日誌2003

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5月15日 ● 大相撲人気復活のために。

 いよいよ末期的に人気が凋落している大相撲。今場所も不入り続きで椅子席はガラガラのようです。人気がない原因はスター力士の不在。実力も華もある力士がどんどん引退していって、残っているのは怪我人ばかり。今さら「土俵の充実」と言ったって、人材が育っていないんだもの、遅いわなぁ、という感じ。協会は若貴人気におんぶにだっこで怠慢していたツケをいま払わされているわけです。

 で、人材は育てるとしても、一朝一夕にはいきません。すぐにできる改革はなにが考えられるかというと、まず土俵を広くすること。力士が大型化したのに土俵のサイズがずっと同じというのでは面白くありません。一気に勝負がつかないように、まず土俵を広くすれば土俵の中を縦横無尽に動き回る小兵力士も生きるし、スピーディで面白い相撲も増えることでしょう。

 次に同部屋対決を認めること。かつての二子山部屋全盛時に繰り返された議論ですが、あの時にやっていたら単なる二子山部屋イジメにしかなりませんでしたが、今なら特にどこかの部屋をターゲットにしたとも思われないことでしょうし、こういう時にこそ同部屋対決を実現させて世間の注目を集めることが必要な気がします。

 そして、もっと違う観点からの改革として、大相撲totoと、取組の時間を全体に3時間遅くすることです。これが一番効果があると思います。まあ大相撲totoはとりあえず置いといて、現行の夕方6時に結びの一番が終わるというタイムスケジュールはいけません。家庭にいる主婦や老人しかリアルタイムで見ることができないし、もちろんライブで見に行きたくても勤め人は土日以外は行けません。学生も勤め人も見られない時間に一番美味しいところをやってしまうというのは、興行として考えたら大きなマイナスでしょう。

 しかもスポーツニュースではプライオリティがどんどん低くなってきているのであまり相撲は取り上げられないし、「大相撲ダイジェスト」も終わってしまうという話を聞きましたから、これではますます相撲離れが進んでしまいます。プロ野球で巨人が圧倒的に人気があるのは、全試合をゴールデンタイムに毎日中継しているから。だったら、大相撲もゴールデンタイムに中継すれば良いのです。

 中入りが夜7時半くらいから始まり、結びの一番が夜9時5分前。これなら家族揃って相撲を見ることができますし、国技館にももっと客が詰めかけることでしょう。問題はNHKがゴールデンタイムを相撲中継のために空けるかどうかだけですが、今後デジタル放送への移行で多チャンネル化が進むのですから、大相撲は視聴率が取れる重要なコンテンツのはず。NHKもおいそれと相撲協会と縁を切るようなことはしないと思います。それにどうしてもNHKがイヤだと言ったら、民放、特にテレビ東京あたりなら、多分話に乗ってくると思います。

 千代大海の横綱昇進条件がどうのこうのと、あまり相撲を知らないファンにはわかりにくいことばかり言ってないで、もっと「大衆化」を進めていかないと、能・狂言、歌舞伎のように気がつけば国に保護されるような芸能になってしまいますよ。


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