幹事クリタのコーカイ日誌2003

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5月13日 ● 助さんは佐々成政の子孫。

 水戸黄門に登場する助さん格さんの名前はクイズ番組の定番問題です。助さんは佐々木助三郎、格さんは渥美格之進。まあここまでは常識の範囲内かも知れませんが、実際には黄門様こと徳川光圀は諸国漫遊などしていないわけですから、この助さんと格さんも架空の人物。ただ、2人にはモデルとなった人物がいます。

 ここまでディープな知識になると、クイズ番組でも滅多に出題されることはないと思いますが、助さんこと佐々木助三郎のモデルは佐々介三郎(さっさすけさぶろう)、格さんこと渥美格之進のモデルは安積覚兵衛(あさかかくひょうえ)。ともに徳川光圀の『大日本史』編纂に務めた実在の水戸藩士です。

 で、佐々介三郎は「佐々」という姓から窺い知れるように、織田信長の家臣で織田の鉄砲隊を率いた猛将佐々成政の子孫です。正確には成政の曾孫・佐々勝朗の第8子で、京都妙心寺の僧だったのですが、仏教界に疑問を感じて還俗したところ、光圀に見出されて水戸藩に仕えることになったそうです。

 佐々成政と言えば、去年の大河ドラマ『利家とまつ』では、利家、秀吉と並び織田家中で出世争いを演じた武将として重要な役回りでしたが、まさかその子孫が水戸黄門で助さんになっていたとは驚きです。

 それにしても、こんなディープな歴史人物知識をどこで仕入れてきたかと言うと、実は最近見つけた「大河ドラマ&時代劇 登場人物配役事典」というサイトに書いてあったのです。このサイトはとにかく歴史好き、時代劇好きにはたまらないほど深い知識を与えてくれます。実に530名にのぼる歴史上の人物について、詳細にプロフィールを記した上に、映画、テレビにおいて誰がその人物を演じてきたかをズラズラズラと列記してあります。よくぞここまで調べたものだと、その情熱にまさに頭が下がる思いがします。いろいろなデータ系サイトを見てきましたが、これほどのものは滅多にありません。

 ところで「あさま山荘事件」で警察側のトップとして陣頭指揮をとった佐々淳行が、佐々成政の子孫であることは有名ですが、と言うことは、彼は実は助さんの子孫でもあるわけです。なんとなくその方が通りも良いし、イメージ的にも良いので、今後は助さんとの関係を表に出していった方が良いのではないか、と思いました。誰か彼にアドバイスしてあげてください。


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