幹事クリタのコーカイ日誌2003

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5月12日 ● 「松坂世代」。

 今年のプロ野球、一番の話題は阪神の好調さですが、もうひとつの話題がいわゆる「松坂世代」と言われる1980年生まれの若い選手たちです。西武・松坂大輔と同学年の選手たちが、大学を卒業してルーキーとして入ってきました。ダイエーの新垣、和田、西武の後藤、横浜の村田、巨人の木佐貫、久保などがその代表ですが、先にプロに入っているダイエー・杉内や西武・赤田、横浜・古木、広島・東出などもこれに加わります。まさにこれから10年のプロ野球界を背負っていく逸材が揃っています。

 過去にも日本のプロ野球はほぼ10年周期くらいで好選手が集まったことがありました。例えば田淵、山本浩、星野仙、加藤英、福本、山田、東尾、有藤、富田、山内新らが入団した1969年組。原、石毛、高木豊、松永、大石大、石嶺、愛甲、中尾、平野、川口、山内孝、郭源治らの1981年組。そして古田、野茂、潮崎、与田、石井浩、前田、佐々岡、小宮山、岩本らの1990年組などは「当たり年」と言われていて、同期が揃って各チームの主力となりました。

 「松坂世代」は同じ年に入団したのではなく、学年が同じというのが今までとは少し違いますが、それは松坂という選手が若い頃からあまりにも傑出していたために、他の同学年の選手たちの目標とされ刺激となって、結果全体のレベルアップにつながったからでしょう。

 ほぼ10年周期で大量に優秀な選手が登場するのは、ちょうど10年周期くらいで主力選手が入れ替わる時期にあたり、世代交代の波に乗りやすいという理由もあります。いくら素質がある若手も、ポジションが空かないとなかなかチャンスは巡ってきません。松坂世代は、そういう意味でも恵まれていると思います。

 また松坂自身にとっても、同学年に目標にされることは格好の刺激になるようです。怪物ルーキーとして登場して以来、3年連続最多勝と期待に応えてきた彼も、昨年は思うような活躍ができませんでした。しかし今年は見事に復活、目を見張るようなピッチングを披露しています。特に昨日は156km/hの自己最高スピードをマークしての1安打完封勝利。まさに怪物が甦ったという印象です。これも同学年の選手たちがプロに入ってきて「負けられない」と奮起したからでしょう。

 まだまだ他の選手とは「格」の違いを見せつけていますが、それも今後は少しずつ差が詰まってくると思います。彼らの活躍が、イチローも松井も抜けてしまった日本球界を支えていくはずですから、大いにその成長を期待し楽しみにしたいと思います。


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