幹事クリタのコーカイ日誌2003

[ 前日翌日最新今月 ]


 
5月9日 ● 白を基調とした襟付きシャツ。

 長い間、テニスウェアというのはトラディショナルなスタイルを守っていました。いま40才以上の人なら、かつてのテニスブームの頃にエレッセやタッキーニ、フィラやラコステ、フレッドペリーといったテニスウェアに身を包んだ経験がある人も多いと思います。あの頃はいかにもテニス、というファッションが憧れでした。

 ところが1990年頃にアガシがテニスウェアに革命を起こして以来、テニスをプレーする時のファッションはどんどん自由に革新的に変化していきました。テニスウェアではないカジュアルなファッションでテニスをする若者が増え、特に若い女性でテニススコートをはく人はほぼ絶滅してしまいました。

 プロでも女子選手のウェアはどんどん過激になり、露出度も高く、とても一般プレーヤーが着られないような「セクシー」なものに進化してしまいました。かつてはクリス・エバートのような憧れの選手が着ているウェアと同じものを着たいと思わせる戦略だったのに、今はアディダスにしろナイキにしろ、アスリート用と一般プレーヤー用は別だと考えているみたいです。

 それに比べて男子プレーヤーはアガシ以降は目立った変化がなかったのですが、最近になってノースリーブのシャツを着る選手が登場してきました。すでに襟付きシャツではなくTシャツを着て大会に臨む選手はかなりの比率になっていますが、さすがにノースリーブシャツはまだ大会によっては認められない場合もあるようです。しかし、今後アメリカを中心として、男子選手の「セクシー化」は女子選手同様に進んでいくことは間違いないでしょう。

 未だに「白を基調とした襟付きシャツ」というドレスコードを守っているウィンブルドンがいつまでそれを守り続けることができるかわかりませんが、女子選手はかなり水着に近いウェアへと変化してきていますから、将来的には男子選手も上半身裸でテニスをするような日が来るかも知れません。テニスがトラッドでノーブルだった「あの頃」を覚えているオジサンプレヤーにはちょっと寂しい話ですが。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。