プロ野球が開幕して1ヶ月強。セ・リーグは阪神がなんと巨人を連破して、ついに貯金8。2位広島に3ゲーム差をつけてダントツの首位を走っています。開幕前、確かに阪神の評価は高かったですが、ライバルである巨人と中日がここにきて怪我人続出でがっくりと調子を落としている中、着実に貯金を増やしていくとは大したものです。多分関西地方ではすでに大騒ぎになってきているのではないかと思います。

　で、2位以下は4チームが0.5ゲーム差の中にひしめき合うダンゴ状態。4月前半に好調だった巨人と中日が落ちて、後半にヤクルトと広島が追い上げてきました。とは言え、4チームとも5割以上をキープしていますから、まだまだ阪神を追うことは十分可能です。オールスターまでは馬なりの戦いで、なんとかついていけば、どうせ阪神は夏場に落ちてきますから、そこからが勝負でしょう。

　5位までのチームが全て貯金があるということは、6位横浜が一人負けをしているということです。なんとここまで6勝20敗。オリックスの石毛監督が成績不振で早々に解雇されましたが、横浜の不成績はその比ではありません。もちろん新監督の生え抜き山下大輔監督をすぐにクビにすることなどできるはずもありませんが、それにしても酷すぎます。

　戦力的に見ても、オリックスほどボロボロとは思えないのですが、投打が噛み合わないのか、全く勝てる感じがしません。どのチームも今は横浜戦待ちでしょう。ここで貯金を稼いでチーム状態を良くして上位チームと戦うという状況になっています。逆に言えば、横浜に負けるようでは、優勝争いから後退せざるを得ないということです。

　いま投手陣が総崩れ、挙げ句に打線も低調で連敗を続けている中日は、土曜日から地元ナゴヤドームで横浜3連戦。ここで再浮上のきっかけを何としても掴みたいところです。山田監督が思い切った選手起用をしてくれば、何かが変わるかも、と思いますが。