ADSLを導入するにあたって一番の不安な点は、それまで安定して動いていたPCが何らかのトラブルを抱え込むことでした。まず先にOSをWindowsXPにバージョンアップしましたが、いくらそれまでが不安定なMeだったとは言え、やはりプレインストールマシンにバージョンアップのOSを組み込むとどんなトラブルが起きるかわかりません。

　実際にXPのインストール時にトラブルの可能性として3.5インチFDDとプリンタが指摘されました。フロッピーの方は問題なく動作していますが、プリンタは未だに試運転もしていないため、本当にちゃんとプリントアウトできるかどうかは未知数です。まあ年賀状の宛名印刷以外はまず使うことがないので、もしその時期になってトラブルになったら考えようと楽観はしていますけどね。

　で、次に問題のADSL導入でしたが、これも意外と拍子抜けするほど簡単に接続できてしまいました。もっとトラブルが起きるかと期待（？）していただけに、あまりの順調さに少し欲が出ました。調子に乗ってADSLを速くするという「ADSLninjaTURBO」をインストールしてみたのです。ここが限界点でした。インストールした途端にガタガタになってしまいました。

　まず日本語入力機能が立ち上がらなくなりました。再起動すれば回復することもあれば、ATOKは使えないけどMS-IMEなら大丈夫という時もありますが、とにかく日本語入力は基本中の基本ですから不便で仕方ありません。いつも使っている秀丸エディタの動作も少しおかしくなりましたし、またハングアップすることも多くなり、下手するとアプリケーションを3つくらい立ち上げただけでフリーズしたりします。まるでXPからMeに逆戻りしたみたいです。

　しかも肝心のADSLが速くなったかと言えば、これがまた何の具合かうまくネット上の機能が動作しないことも多く、余計にフラストレーションがたまるので、ほとんどネットサーフィン中も機能をオフにしている有様です。

　あまりにも害多く益が少ないので結局アンインストールしてしまいました。その後は今のところトラブルなく動いていますが、なにかシステムで必要なファイルを書き換えてしまっている可能性もあるので油断はできません。なんとも大失敗の巻でした。

　10年を超えるPC経験から「うまく動いているPCのシステムは極力いじらない」ということを基本原則としてきたのですが、今回は調子に乗ってやり過ぎました。