幹事クリタのコーカイ日誌2003

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3月28日 ● 春の新ドラマ予想。

 毎年恒例のことですが、春のドラマというのはちょっとキャストもスタッフもランクダウンします。これはやはりプロ野球が始まるためでしょう。編成がどうしても野球中心になるから、ドラマに力が入っていないな、という印象を受けます。

 今年の春ドラマは特にそれが顕著な気がします。この冬ドラマでは木村拓哉をはじめ視聴率を稼げるスターが勢揃いしていたのに比べて、今回は主役級が弱い。その上、王道を行くドラマよりも企画モノという匂いがする作品が並んでいるので、ゲリラ的成功はあるかも知れませんが、本気でヒットしそうなものがありません。

 パート2で安定した視聴率を取りそうなのがフジ系木曜夜10時『ムコ殿2003』。前作の設定と主役の長瀬智也はそのままに、他のキャストをがらりと変えてきました。特に相手役が竹内結子から酒井法子へ、マネージャー役が段田安則から松下由樹に変わったのが一番ドラマの印象を変えると思います。OL受けを狙ったキャスト変更なのかも知れませんが、前作ファンはともかく新しいファンを獲得できるかがポイントでしょう。

 月9は少し大人向けできました。フジ系月曜夜9時『東京ラブ・シネマ』は主演が江口洋介&財前直美のラブコメ。地味です。本来なら火曜日あたりという組み合わせを敢えて月9に持ってきたフジテレビの狙いはどこにあるのかわかりませんが、視聴率的には苦戦しそうなのは目に見えています。脇役がまた宮迫博之、伊東美咲、白石美帆、竹中直人など、それなりだけど豪華さがありません。やっぱり火曜9時のイメージです。

 そのフジ火曜夜9時は今視聴率が取れる女優になりつつある仲間由紀恵の『顔』。犯罪に立ち向かう女性警官という役柄はいかにも彼女にはまりそうです。共演はオダギリジョー、京野ことみらで、まあ仲間由紀恵一人の力でどこまで視聴率を伸ばすか、というドラマになりそうです。

 同じように女性の職業ものならその次の枠になるフジ系火曜夜10時『マルサ!!』の方が面白そうです。主演の江角マキコはともかくとして、脇を固める香川照之、渡哲也、東幹久、三宅健ら個性的な男優陣が良いですし、若松節朗演出というのも注目です。問題は今さらマルサという題材。手垢がついているだけにネタの鮮度が心配です。

 話題作という点ではTBS系金曜夜10時『ブラックジャックによろしく』でしょう。原作のマンガが大ヒット中だけに、そのドラマ化はタイムリーでもあり心配でもあります。旬のマンガだけに扱いを間違えるとブーイングが起こります。主役の妻夫木聡はまあまあとして、問題は看護士カオリ役の鈴木京香。ちょっとトウが立ちすぎ。もっと若い女優を配して欲しかったところです。ただ他の共演者は緒方拳、三浦友和、伊東四郎らベテランに加藤浩次、杉本哲太と良いところを組み合わせたので、ドラマとしての力はありそうな気がします。今回の一押しドラマかも。

 実は視聴率的には大したことはないでしょうが、同じマンガ原作としては『動物のお医者さん』もドラマになります。こちらはテレビ朝日系ということで、過去にも人気マンガをそっくりにドラマ化した実績がありますから、“動くマンガ”としてはそれなりにファンは期待できるかも知れません。江守徹の漆原教授、和久井映見の菱沼さんに注目しています。


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