幹事クリタのコーカイ日誌2003

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2月18日 ● 大河の如き才能はないけれど。

 天才と呼ばれるには一瞬の煌めきではなく、量が大切だ、という話を聞いたことがあります。学問であれ芸術であれスポーツであれ、ついつい彗星の如く現れた才能を「これは天才だ」と褒めそやしてしまいそうですが、パッと出てパッとその才能を消費して消えていくようなものは本当の天才ではなく、ずっと才能を輝かせて大量の成果を挙げたものだけが真の天才であるという定義です。

 例えばピカソ、シェークスピア、ダヴィンチ、マイケル・ジョーダン、手塚治虫、美空ひばり。みな若くしてその才能を開花させ、頂を極め、なおかついつまでも飛翔し続けた人たちです。深さと幅と長さの全てを兼ね備えた大河のような才能こそが天才なのです。

 対して凡人はこの深さ、幅、長さのひとつでも極めれば大したものです。それだって大変なことなのですから。オタクと言われる人のほとんどは深さにこだわり、マルチタレントと呼ばれる人は幅であり、この道一筋というのは大概長さを極めんとしています。

 恐らくはみなそれぞれに向き不向きがあるのです。オールラウンドにそつなくこなすことが得意な人もいれば、コツコツと同じことを続けることが性に合っているという人、ひとつのことに夢中になってとことんやるけれど、ある程度までやると飽きてしまうという人もいます。

 大河のような天才の資質はなくても、自分の気質に合ったやり方と選んだ仕事がマッチすれば、それはそれで幸せな人生になると思います。最近、若い人が簡単に仕事を辞めてしまいます。時代の流れだからそれは仕方ないとしても、次の仕事を選ぶ時には、ぜひとも自分がどういうタイプで、どういう仕事のやり方が向いているのかを考えて欲しいと思います。

 

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