折角の祝日なので娘とテニスをしようと思っていたら雨。仕方なく昨日はビデオで録画してあった連続ドラマをまとめて見ることにしました。

　まず水曜日の『熱烈的中華飯店』。賑やかです。ますますキャラクターの個性がはっきりしてきて好調です。あり得ないシーンが多々ありますが、それはあくまでもコメディとしての大げさな演出として許容できればＯＫ。ただ鈴木京香にもう少し美味しいところをあげてもいいのでは、と思います。あれだけガミガミ怒っているだけの役柄では見せ場がなくて可哀想です。椎名桔平もちょっと冴えないし、主役に魅力がないのがマイナスで70点。

　次に木曜日に録った『美女か野獣』。今回はセクハラを覚悟の上で疑惑の政治家に取材を敢行する美人プロデューサーという、まあいかにもドラマというか、むしろマンガな内容でした。そんなことあるわけないだろ、の突っ込みどころ連続なのは相変わらずですが、テレビ局の上層部はそんなにおバカなの？とフジテレビの方々に聞きたくなるような描き方。ある意味、それを許しているフジテレビの役員は度量が広いと言うべきかも。主役二人の派手さと脇役の芸達者ぶりで笑って見ることができるので、こちらも合格点の75点。

　日曜日にまとめて録った『武蔵』と『GOOD LUCK!!』はどちらも見ているのが辛くなってきました。『武蔵』のミスキャストぶりはますます際立ってきていて、市川新之助が目の玉を剥き出して力みかえればかえるほど白けてしまいます。しかもそのせいで余計に堤真一、中村玉緒、谷啓のスリーショットがコントのように見えてきます。マンガ『バガボンド』を読んでいるからこそ、ドラマとの対比を楽しむ見方ができますが、それがなければもう見ていない出来です。30点。

　『GOOD LUCK!!』もひどいです。まずあまりに生硬で臭い台詞が連発されるのに辟易。井上由美子はこんな下手な脚本家だったの？と思ってしまいます。キムタクの変わり映えしない演技もいい加減鼻につきます。スターは大根で良いとは言いますが、それにしてもどんな役をやったって全部同じ演技パターンというのはちょっと辛いのでは？逆にNHKから連投する堤真一は、又八と香田のギャップが大きすぎて、ついつい笑ってしまいます。ま、なにより全日空の宣伝臭が強すぎるのはマイナスですね。いくら何でも、もう少しさりげなくやった方がドラマとしては良いでしょう。45点。

　最後に『僕の生きる道』を見ました。このドラマ、意外と展開が早いのが良いです。毎回確実に話が進行していて、しかもその間にちゃんと学園ドラマらしく生徒とのコミュニケーションも盛り込んでいたりして、手堅いドラマだと感心しました。脇役がショボイのが難点ですが、その代わりに登場人物を絞り込んでいて、そのあたりの「貧乏を逆手にとっている」感じも良いです。同じようにクサイことを言っても、草なぎクンの方がキムタクよりも説得力があるのはなぜでしょう？今回一押しの85点。

　それにしても1日で5本もドラマ見るものではないです。疲れました。