幹事クリタのコーカイ日誌2003

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1月1日 ● あけましておめでとうございます。

 名古屋は穏やかな新年を迎えました。あけましておめでとうございます。本年も「コーカイ日誌」をよろしくご贔屓ください。1996年秋からスタートしたので、今年で早くも7回目の正月です。

 また新しい年を迎えてしまい、一茶ではありませんが、本当に年を取るほど「めでたさも中くらい」な気分です。子どもの頃のように「わーい、正月だ、お年玉だ」という一点の曇りもない喜びに満ちた正月とはとてもいきません。

 とは言っても、現状に格別の不満がある訳ではありません。家族は平穏無事だし、仕事は先行き不安ながらとりあえずクビにはならないようだし、健康も10年以上も肥満気味と指摘されながらも大病を患っているわけでもないし、趣味のテニスはますます意気盛ん、友人関係にもトラブルを抱えていることもありません。心配は子どもの将来くらいなもので、後は何とかなるだろうという気がしています。

 恐らく日本に住む大半の人も似たような気分で新年を迎えたことと思います。特に今すぐ困っているわけではないけど、どことなく不安感が漂っていて、未来に希望が持てない、なにを拠り所にして生きていいのかわかりにくいという世の中です。

 昨年の重大ニュースのTOP3は「北朝鮮拉致問題」「日韓ワールドカップ」「ノーベル賞ダブル受賞」だったのではないかと思いますが、この3つに共通するキーワードは「ナショナリズム」だと僕は考えています。日本人が日本人としてどう生きていっていいか迷っている時代だからこそ、国家・民族としてのアイデンティティを拠り所として確かめたいという気分が、昨今のナショナリズムの台頭に繋がっている気がします。

 そしてその背景には9.11テロ事件以来「グローバリズム」から「ナショナリズム」へと大きく舵を切ったアメリカの意思があります。ブッシュ大統領がナショナリズムを自分への求心力として利用している影響が、日本にも出ていることは間違いありません。

 今年もこの流れは変わることはないでしょう。僕は日本人が日本人としての誇りを持つことは決して悪いことではないし、日本の文化伝統を守っていくのも大切なことだと考えています。問題はナショナリズムがともすればエキセントリックに走って、異論を「非国民」と呼びたがるような結果に結びつきやすいことです。

 今の日本はそこまでバカじゃないという人もいますが、例えば拉致問題でもワールドカップでも、簡単にああして一色に染まってしまうところを見ていると、ちょっと怖いなと思います。今年も「コーカイ日誌」では、そういう僕なりの異論も時々唱えつつ、まあ基本的には楽しくやっていきますので、よろしくお願いします。


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