幹事クリタのコーカイ日誌2002

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12月13日 ● 「田中」の当たり年。

 連日報道される田中耕一さんのノーベル賞授賞式の模様。過去にこれほどワイドショーに追いかけられたノーベル賞受賞者はいなかったと思います。これだけマスコミに追いかけられても、イヤそうな表情を浮かべず偉ぶることもなく、いつも淡々と「癒し系」キャラでいられるのですから、やはりこの人は大した人物なんだろうと思ってしまいます。

 今年後半の話題を北朝鮮拉致事件とともに独占した田中耕一さんですが、今年前半は田中は田中でも田中真紀子一色でした。鈴木宗男とのバトルを中心に、彼女の言動全てがワイドショー的で、まさにテレビにとっては「おいしい」キャラでした。

 同じく今年中盤に話題になったのが田中康夫長野県知事。こちらもまたテレビ映えするキャラクター、というよりは、本人がかなりテレビを意識した演出を続けています。「計算ヤスオくん」は「天然コウイチくん」とは違いますが、メディアに露出することで好感度を高めていったという結果は同じです。

 三者三様のキャラクターながら、ワイドショーや週刊誌のネタとしてはみな極上モノ。視聴率が取れる、また部数が伸びる人たちでした。

 過去を振り返っても、これほど「田中」さんが話題になった年はないことでしょう。そもそも「田中」姓は日本で掃いて捨てるほどたくさんいます。「佐藤」とか「鈴木」とか「山田」などと並ぶ、ありふれた姓の代表格ですが、その割には有名人が少ないような気がします。田中角栄、という戦後日本を代表するスーパースターはいるものの、それ以外にすぐに思い浮かぶような有名人がいません。

 野球好きなら日本ハムの田中幸雄とか、サッカーならジュビロ磐田の田中誠。お笑い好きならココリコと爆笑問題の田中、後は女優の田中麗奈、田中美里、田中好子、そして俳優の田中邦衛、田中義剛。どうもメジャーな姓の割には地味なラインアップです。まあ個性で勝負する芸能界では「田中」は嫌われて別の芸名つけてしまうかも知れないので仕方ないですが、本名で勝負しているスポーツ選手にも渋い脇役系はいても、パッと思いつくようなヒーローが見あたらないのです。

 そう考えると、今年は本当に何十年に1回のビッグな田中イヤーだったのでしょう。日本全国何百万人の田中さんにも、なにか主役に躍り出るような良いことがあったでしょうか?あ、でも真紀子にはイヤな年だったはずだから、良いこととは限らないか。


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