幹事クリタのコーカイ日誌2002

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12月10日 ● 選手起用の難しさ。

 日曜日の全日本実業団対抗女子駅伝。三連覇を狙う三井住友海上をおさえて優勝したのは第一生命。会社創立百周年を記念する初優勝となりました。かつて世界選手権でマラソン銀メダルの山下佐知子監督は、百周年で会社の名前を挙げるために敢えて駅伝に的を絞って狙って取った優勝だということですから、大したものです。

 第一生命の優勝で特筆すべきは、区間賞なしで、それでも大会記録に1秒差の好タイムを出したこと。すなわち他チームのような抜群のエースがいないにも関わらず、全員の力で優勝をもぎ取ったわけです。選手は全て20〜22才と若い選手ばかり。その若い力を上手く組み合わせて思い通りのレース展開に持ち込んだ山下監督の采配が光ります。

 実況解説の増田明美も、何回となく「山下監督は・・・」と彼女の采配や考え方について語っていました。それほど深く理詰めで選手を鍛え選び走らせたのでしょう。しかも駅伝は、ただ速い選手を並べれば良いというだけではありません。どの選手をどの区間に使うかというのは、自分のチームの選手の力量と性格と調子を正しく把握した上で、コースと他チームの動向からレース展開までも見抜く必要があります。山下監督は今回の駅伝でその選手起用がズバリ当たったのだと思います。

 スケールは大きくダウンしますが、僕もテニスサークルの対抗戦では選手起用に頭をいつも悩ませています。もちろん、テニスの強い順番に出すというのが基本ではありますが、力量的にあまり差がないメンバーが複数いる場合は、現在の調子や試合に対するモチベーション、それに組み合わせるペアとの相性、相手チームの予想される顔触れなど、いろいろジグソーパズルのように組み合わせを考えて悩んでいます。

 挙げ句に趣味の社会人サークルの場合は、純粋に勝ち負けだけではなく、サークルに対する貢献度とか出席率とか面子とか思惑とか色恋とか、大人ならではのいろいろなことも絡むのでさらに複雑になります。過去にも僕の采配ミスで負けたこともありましたし、メンバーに不満を残したこともありました。選手起用は真剣に考えれば考えるほど難しいです。

 もっとも人の意見を聞いていたらキリがないので、結局最後は僕の独断で決めてしまいますけどね。あくまでも監督は俺だ、文句があったら俺に言ってこい、です。まあ子どもじゃないから、そんなことで本当にブツブツ文句言う人もいませんけどね。実はメンバーの方が大人だったりしますから。


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