幹事クリタのコーカイ日誌2002

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12月4日 ● その任にあらず。

 鳩山由紀夫を見ていると「ああ、この人は政治家に向いていないんだろうなぁ」というのを感じます。育ちも良いし頭も良さそう。真面目で悪いことはしないだろうし、性格も優しいんだろうなと思います。でも、あっちとこっちの顔を立てながら、結局自分の思う方向へと物事を進めていく手腕や実行力、決断力、剛胆さ、人望、そういった政治家として不可欠な資質が決定的に欠けていることが、テレビ画面を通しても伝わってきます。

 せっかく民主党の党首選を僅差で勝ち抜きながら、論功行賞人事を行ったために求心力を失い、起死回生の野党結集・新党設立というシュートは大きく枠を外れてしまいました。もともとが寄せ集め集団の民主党です。右から左まで立場が違いながらも何とかまとまってやっていこうとしている連中なのですから、話の持っていきかた次第では、例え相手があの小沢一郎であっても、くっつく時はくっつくでしょう。

 ただ、今回はその「くっつく時」ではなかったのに、自らの保身のために最終カードを切ってしまって鳩山は自滅しました。勝負どころを見誤り、間違った手を連発する下手な博打打ちの典型です。こんな党首では党員もとてもついていく気にはなれないことでしょう。特に今の落ち目の民主党では政治的腕力の弱い鳩山では役に立ちません。まさに「任にあらず」です。

 しかし、単なる鳩山降ろし、菅復権では、民主党は国民に何らプラスイメージを持たれることはありません。あの党首選はなんだったのか、菅が戻ってきても何も変わらないだろうというのは誰でも感じていることです。今回の「鳩山の乱」は、結局自民党及び小泉政権を利しただけで終わってしまいそうです。いよいよ民主党の落日ぶりが際立ちました。


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