幹事クリタのコーカイ日誌2002

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11月21日 ● 巨人フロントが悪いのか。

 ペタジーニの巨人入りが決まり、さらにそれでも巨人は中村紀も獲得を目指すということで、世間は他球団の4番打者を集めまくる巨人に対して非難囂々です。なにせもし中村紀が巨人に入ることになってしまうと、清原、江藤と合わせてなんと4人の他球団育ちの4番バッターが並ぶことになります。かつて落合、広沢、石井浩、ハウエルらをかき集めた時だって、ここまで豪華な打線ではありませんでした。

 しかし、こんな巨人に対して「金にものを言わせて」的な非難が渦巻いていますが、それは的外れだと思います。プロチームが金で選手を集めるのは全く正しいやり方です。強くなって人気を集めてスポンサーをつけて豊富な資金でさらに有力選手を集めて強くなる、これがプロチームの正しい強化方法であり、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースも、サッカーのマンチェスターユナイテッドやレアルマドリードもやっていることは同じです。

 逆に巨人のフロントが獲れる選手をただ茫然と見送る方がプロらしくありません。それでは努力義務を怠っていることになります。勝てる試合をわざと負けるようなものですから、ドラフトやFAなどで現場が要求している選手をちゃんと揃えてきた巨人フロントはプロ中のプロです。

 問題は、そんな巨人に対して良いようにやられているだけの他球団にあります。「巨人は金があるから」と言って、ただ文句を言っているだけではとてもプロとは言えません。金がないならどこかからかき集めてくるのか、選手の首を切ってでも捻出するのか、もしくは金以外のもので選手を口説き落とすのか、なにか策略を練るのがプロのフロントでしょう。最善への努力を放棄して文句を言っているだけでは、いつまでたってもプロ野球の「巨人依存体質」が改まるとは思えません。

 日本のプロ野球をダメにしているのは、他球団とのバランスを考えずに選手をかき集めている巨人だ、という主張は、そういう意味では間違っていると思います。もちろん、巨人ファンではない僕としては、それ以外の部分で巨人には納得していないところは多々ありますけどね。まず巨人有利になっている制度をこそ改めるべきであって、制度内で最大限の努力をしている巨人を責めるのは筋違いです。ナベツネの脅しに屈することなく、11球団が奮起することを期待しています。


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