テニスサークルを創設以来17年、6年前にサイトを開いてから少しずつレベルアップを果たしてきて、最近ではかなり対外試合などでも好成績を残すことができるようになりました。もちろん、まだまだ上は遥かにあるのですが、昔を知る人からすれば「驚くほど」強くなったそうです。

　レベルアップの要因は、テニスが上手なメンバーが入っただけではなく、前からいるメンバーも新しく入ったメンバーに引っ張られて上達しているから。10人そこそこだった人数も増えて、今では約40人の仲間がいます。気分的には零細企業がようやく上場を果たせそうなところまで成長したような、もしくはＪＦＬの下位だったサッカーチームが、ついにＪ２からＪ１へと昇格を果たしたような、そんな感じです。オーナー社長である僕にとっては、着々と育て上げてきた成果が実を結びつつある、と言ってもいいでしょう。

　もっとも、安心ばかりはしていられません。成果は上がっても内部で不協和音があるようでは組織として先行き不安です。小さな会社だった頃はみんな一丸となって働いて仲も良かったのに、大きくなったら権力闘争・派閥争いをしている、なんてことはゴメンです。折角縁あって集まった仲間なのに、内部分裂して別サークルを立ち上げた、なんてこともよそでは時々聞きますが、幸い今まではそういうこともありませんでした。なにより「仲良く楽しく」ということは基本方針ですから、それを外すわけにはいきません。

　なんだか最近そうやってサークルの歴史を振り返ってみると、サークルの育成シミュレーションゲームをやってきたみたいです。メンバー集め、コート確保から始まって、合宿や交流戦、対外試合などを企画してモチベーションを上げてレベルアップを図り、レベルが上がることで更にレベルの高いメンバーが入ってくる、そういう好循環を作るとサークルが成長していく。しかし単にレベルアップするだけではなく、仲間意識の醸成にも気を遣い、いつもメンバーが気持ちよくいられるように努力する。最終クリア目標は、大きな大会での優勝かなにかかなぁ。それともメンバーの数と満足度かも。

　こんな育成ゲームがすぐにでもできそうです。とりあえず日本中のテニスサークルや草野球チームの幹事は買うかも知れません。苦労の割には達成感が低い地味なゲームですから、きっと売れないでしょうけどね。