幹事クリタのコーカイ日誌2002

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10月30日 ● 行き場のないやる気。

 NHK衛星放送でまた「BSマンガ夜話」の新しいシリーズが放送されています。昨晩の島本和彦『燃えよペン』も随分と盛り上がっていて楽しく見たのですが、放送の最後にファックスが紹介された時に、「島本マンガを読むと“行き場のないやる気”が溢れて困る」という話が飛び出てきて、出演者も爆笑していました。

 島本マンガを読んだ時に限らず、時々人生にはこの“行き場のないやる気”が横溢することがあります。10代の男性なら特にそれは異性関係に対してでしょうが、対象はそればかりではなく、スポーツでも趣味でもボランティアでも何でもいいのですが、何かの拍子に読んだ本やテレビや映画などに刺激されて、やる気が満々になってしまうことがあります。

 僕なら例えばバスケットとかラグビーとかのスポーツ中継を見た時に「ああ、自分も久しぶりにやりたい」と思っても、テニス以外のスポーツはプレイする場所を持たないわけですから、そのやる気の行き場がありません。しばらくはグズグズとどこかでできないか、などと考えていますが、結局はいつの間にか忘れてしまいます。料理を作ってみたいとか、津軽三味線を弾いてみたいとか、イルカに乗ってみたいとか、訳もなく突然盛り上がる衝動。しかし、結局それはカタチにならないままに消えていくことがほとんどです。

 こうした何かをきっかけとして起こる衝動を、すぐに受け入れてくれるような環境が整っていたら、もっと人はアクティブに生活を送ることができるでしょうし、ビジネスチャンスも広がります。インターネットが普及して、昔に比べればこうした“行き場のないやる気”を、きちんと消化できるシステムは整いつつありますが、まだまだ未完成です。少子高齢化が進み人的パワーが衰えつつある21世紀の日本。太陽エネルギーを活用するのと同じくらい、人の衝動も無駄にせずに上手に活用することが大事なのではと思います。


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