僕は中学時代バスケ部でした。当時は毎日走ってばかりいたため、ほっそりとしていて、いかにもバスケ部、という体つきだったのに、高校時代に先輩マネージャーの色香に迷って間違って柔道部に入部。徹底的に筋トレをやってしまっため、いきなり筋肉モリモリになってしまい「これぞ柔道部」というガッチリ体型に変身してしまいました。大学以降は軟弱にテニス一筋のため、少しずつモリモリした筋肉は脂肪に変わっていき、結婚以降はすっかり性格も体つきも丸くなりました。

　しかし、高校時代の筋トレの日々は未だにカラダのどこかに痕跡を残していて、ついつい腕立て伏せとか無性にやりたくなることがあります。むろん、しんどいので20回もやるとヘロヘロになってしまい「やっぱり筋肉ばかりつけてもバカに見えるからやめておこう」なんて思い直すのですが、ボディビルダーのような筋肉マンではなく、ブルース・リーのような無駄な肉を削ぎ落とした鍛え上げられた肉体に対する憧れは未だに持っています。

　ところが齢40を越すと、これまでは腹は出ていても曲がりなりにも保ってきた上半身の筋肉がいよいよ衰えてくるらしく、最近鏡で見ても「ん？」と思うくらいカラダから筋肉の張りが失われつつあります。肩から胸にかけての筋肉の盛り上がりが薄くなり、逆に腹の方がぽってり。つまり全体にたるんできて肉が落ちてきているのです。大げさに言えば、晩年のジャイアント馬場状態。これはかなりマズイです。

　と言うことで、再び筋トレを再開することにしました。腹は一朝一夕に引っ込むとは思えませんが、とりあえずまだ筋肉が残っているうちに、トレーニングをして大胸筋や上腕二頭筋あたりを維持していこうと思っています。もちろん、老化に対するささやかな抵抗であり、最後は年齢に寄り切られることになるのでしょうが、土俵際までまだ少し。どこまで粘れるか勝負です。