幹事クリタのコーカイ日誌2002

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9月25日 ● 阪神の意地。

 今年の優勝決定は、セパともに自力ではなく、相手チームが負けたことで決まってしまいました。盛り上がりに欠けることでは変わりませんが、先に自分たちが負けて、宿舎で待って優勝が決まった西武はまだしも、ヤクルトが負けて優勝が決まったにも関わらず、自分たちが勝てなかった巨人の方が「ガックリ度」は高かったと思います。

 しかも、相手は阪神、場所は甲子園。5時間を超す熱戦の果てにサヨナラパスボールでは、締まらないこと甚だしい結末です。ガックリしながら、それでも気を取り直して、阪神ファンのど真ん中で胴上げするのは、さぞかし巨人の選手達も辛かったことでしょう。

 逆に阪神側から見れば、ささやかな意趣返しとでも言うか、少しだけ意地を見せたことになりました。どうせ胴上げを甲子園でされるにしても、自分たちは勝って精一杯の抵抗を見せたということが大きいと思います。ファンにとっても救いがあるし、チームも「来年こそ」という思いを新たにできることでしょう。

 これで残るシーズンの興味は、いよいよ松井とカブレラの個人記録になってきました。特に松井の三冠王とカブレラの本塁打日本記録更新は可能性が大です。ぜひとも相手チームの正々堂々の勝負を期待したいものです。


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