昨日のテニス大会で優勝しました。ただし俗に“裏街道”と呼ばれるコンソレトーナメントでのことです。

　テニスの草トーナメント大会では、しばしばこの“裏街道”が設けられています。あっさり初戦に負けてしまって終わり、というのでは、折角参加費を払い、朝早くからコートにやってきた参加者が、二度とその大会に参加してくれないかも知れません。 それでは大会がずっと続いていかないので、弱いプレーヤーもそれなりに楽しんでもらえるように、というのが主催者側の意図なのです。

　やり方は1回戦負けの人だけでコンソレトーナメントを行ったり、予選はブロック戦にして、その順位別でトーナメント戦をしたりという場合が一般的です。昨日は最初に4ペアでブロック戦を行い、1位・2位のトーナメントと3位・4位のトーナメントに分かれました。僕らは3位・4位トーナメントに回って優勝したというわけです。

　もちろん優勝したことは嬉しいのですが、釈然としないのは、決してそれを狙っていたわけではなかったということです。本来の目標は1位・2位トーナメントでベスト4以上に入ることでした。しかしブロック戦でエアポケットに落ちたとでも言うような負けを喫してしまい、致し方なくコンソレトーナメントに回ったのです。

　そこから気持ちを切り替えてなんとか勝ち進み優勝できたのは良かったのですが、やはりどこか「嬉しさも中くらいなり」という心境です。

　ただ慰めがあったとすれば、賞品が貰えたことです。これは1位・2位トーナメントでもコンソレトーナメントでも、準優勝以上だけだったので、そういう点ではラッキーでした。まあ裏街道ばかり勝っていても仕方ないのですが、賞品狙いでコンソレにわざと回る人の気持ちもわからないでもないなぁ、とは思いました。