幹事クリタのコーカイ日誌2002

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9月22日 ● 『夜もヒッパレ!』最終回。

 8年半続いた人気番組『夜もヒッパレ!』がとうとう最終回を迎えました。僕は番組当初(と言うより、その前身の番組)からずっと見ていただけに、ちょっと残念な思いはするのですが、まあ最近の質の低下を考えると仕方ないのかもという気はします。

 この番組の人気の源は、“カラオケ練習”番組という部分にありました。最新のヒット曲をいろいろな歌手が歌ってみせることで、曲の選択肢を見せた上で、なるほどこうやってカラオケで歌えば良いのか、というヒントを与えてくれるわけです。そういう意味では、カラオケ人気が下火になってきた昨今の社会事情も番組の寿命に影響を与えたことでしょう。

 しかし、僕のようなコアなファンからすると、やはり出場する歌手のレベルの低下が、もっとも人気低迷の原因だと思います。

 僕にとって「ヒッパレ」の魅力は、歌手によって曲の雰囲気がガラッと変わるスリルにありました。お馴染みのヒット曲を、全くタイプの違う歌手が違う解釈、違う演出で歌うことで、また新しいその曲の魅力を引き出したり、その逆に歌が歌手の魅力を引き出したりしました。特に、もんたよしのり、アルベルト城間、マリーン、サーカスなどは、鳥肌が立つほどの歌唱を披露してくれたものです。

 しかし番組の後期になると、歌は上手いけど売れていない歌手が最新ヒット曲を歌うという構造にブレが出てきました。お笑い芸人やスポーツ選手などに歌わせたり、グラビア系アイドルやアナウンサー、女優に歌わせたりしたのです。1回に1曲くらいなら、それも笑って見ていられましたが、続けてそんな下手の歌ばかり聞かされてはたまったもんじゃありません。

 また安室奈美恵やMAX、SPEEDなどが、この番組から人気が出たことが逆に災いして、後期は新人タレントの売り出しの場にもなってしまいました。これもまたあざとさばかりが目についてうんざりした気分にさせられました。

 僕は多分番組当初の基本姿勢に立ち戻って、質の高い音楽エンターテイメント番組を目指せば、まだまだこの番組の人気は続いたと思います。恐らく今後は改編期や年末などのスペシャル番組として不定期に登場することでしょうが、視聴率の取れる歌番組をもたない日本テレビとしては、惜しい番組をなくしたものだと思います。


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