幹事クリタのコーカイ日誌2002

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9月17日 ● 30才からのスタート。

 昨晩『SMAP×SMAP』の特別編で木村拓哉が同学年の人たちと語り合うという企画をやっていました。2年前にも同じ企画があって、今回はその第2弾。登場したのは、深津絵里、飯島愛、りょう、石井正則、keikoといった芸能人から、篠原信一、沢松奈生子、木村拓也といったスポーツ選手、それに下駄職人や調理師や酪農家、主婦、OLら一般人まで多岐にわたっています。みな誕生日が来れば30才になる学年です。

 沢松奈生子が「周囲から求められている偶像(沢松でありキムタクであり)を演じる」話をして、そのあたりは僕ももう少し突っ込んで聞いて欲しかったところですが、さらりと彼はかわしていました。僕からすると、未だに木村拓哉は“キムタク”を演じ続けているように見えるので、それが彼のタレントとしての限界になってしまうと思っているのですが。その殻をどう破るつもりか、というあたりに突っ込んで欲しかった気がしました。

 それ以外で印象に残ったのは、深津絵里が「30才になるのを楽しみにしている」という話をしたことです。29才と30才なんて、実は単に時間的な1年の違いでしかないのですが、人間はついつい数字の区切りに惑わされるものです。30才になれば、なにか新しい自分が始まる、もしくは何かが終わる、そういう感慨を持ってしまいがちです。深津絵里も30才になると何かが始まるような気がして楽しみだ、ということを言っていました。20才になった時よりもはるかに自覚的に大台を迎えようとしているわけです。

 昔と違ってモラトリアムが長くなっている現代では、20才ではなく30才が大人のスタートという気分が強いのだと思います。もういつまでも甘えたことを言っていられる年ではない、全てにおいて自立しなければならない、そういう気分にさせられるのでしょう。いよいよ人生充実の30代到来、というわけです。逆に20代では感じなかった「衰え」を、そろそろ感じ始めることがあるのも30代です。

 もしまだ独身なら、30才からの10年間は、一番生活の変化が激しい時かも知れません。結婚をして、子どもを作り、家を買ったりするのも多分30代です。仕事も充実しているし、子どもは1年ごとに成長し変わっていきますから、それに親が合わせていると随分変化も激しく感じます。そういう意味では楽しみが多いのも30代です。

 もっとも木村拓哉をはじめ、芸能人やスポーツ選手というのは10代から活躍していて、20代でピークを迎えたりしますから、30代はすでに安定期に入っていて、一般人にとっての40代、50代に当たるかも、という気はしなくもありません。彼らの感覚と我々の感覚が、すぐにイコールであると思うのも、冷静に考えれば実は勘違いのような気もしますが、まあそれはテレビ番組のマジックということで。


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