幹事クリタのコーカイ日誌2002

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9月6日 ● パパの一人暮らし計画。

 会社の同僚Y田さんは、現在一人暮らし計画を立てています。いま中古で買ったマンション住まいなのですが、家族は奥さんと小学生の子どもが3人。5人家族で子どもが大きくなってきたのでかなり手狭になってきました。今後、子どもたちが自分の部屋が欲しいと言い出してもとても無理です。

 とは言え、40才を過ぎて今からまた大きな家を購入するのはなかなか勇気が要ります。莫大なローンを抱えても返済は定年過ぎ。この先あまり給料が上がる見込みも薄く、しかも10年もすれば子どもたちは順番に家を出ていきます。残るのはローンと不必要に広い家ばかり。だったら、スペースが必要なこの先の10年間くらいは、別に賃貸マンションでも借りて、そこに自分が住んだ方が安いのではないか、という計算です。

 もちろんこの計算の裏には、家族と離れて自分の城を持ちたいという中年男性共通の願いが潜んでいます。Y田さん一家は奥さんと上の二人の娘たちが強く、パパはずっと弱い立場にある(その責任の大半は本人にあるのですが)ので余計に独立の願いは強いようです。

 Y田さんは家の近所の賃貸マンションについて、早速不動産屋を回って調べました。彼が狙った第一志望は何と2LDKで家賃共益費込みで72000円。なぜワンルームにせずに2LDKなんて広い部屋にしたかと言うと、将来田舎の父親が死んで母親だけになった時に、引き取れるように広い部屋が良いのだとか。うーん、説得力ありません。ゼロです。父親が死んでからゆっくり考えれば良いことで、そのために今から無駄に広い賃貸マンションの家賃を払う必要はありません。Y田さんの本音がすけすけです。

 恐る恐る奥さんにケータイメールで「どうかな?」と打診したY田さん。案の定、奥さんからの返事は「なにバカなことを言ってるの。部屋が狭ければトランクルームを借りればいい」とつれないものでした。当たり前です。奥さんにしてみれば月々72000円(だけではありませんからね。光熱費などもかかるわけだから)も余計に出して、一体どれほど良いことがあるのか、もったいない、という気持ちでしょう。

 あっさり検討もされずに却下されたY田さんの一人暮らし計画ですが、まだまだ諦めてはいないようです。今後も粘り強く交渉を進めていくことでしょう。もっとも、そんな無駄な努力をいつまでも続けていると、そのうち奥さんが怒って実家に帰ってしまって、違うカタチで一人暮らしが実現するかも知れませんけどね。


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